堂々の1位と国民的人気の証

 そして、やはりというか当然の1位は「野球選手としてのスキル」。

「世界に誇れる日本の野球選手」(埼玉県・女性・60歳)

野球ファンではなかったけど、昨年のWBCの彼の活躍に感動したから」(新潟県・女性・57歳)

「みんなが無理だと言っていた二刀流で結果を出したこと。それも日本だけではなくメジャーでというのがすごい」(東京都・男性・51歳)

「大リーグでこれだけの結果を出し続けているのは日本の誇り」(大阪府・女性・69歳)

「日本野球の限界を突破してくれた。そのための野球との向き合い方も素晴らしい」(青森県・男性・63歳)

ホームランの量産体制に入った大谷翔平。打点も伸ばして、記録更新はどこまで続く? 写真/共同通信社
ホームランの量産体制に入った大谷翔平。打点も伸ばして、記録更新はどこまで続く? 写真/共同通信社
【写真】男女1000人に聞いた大谷の「好きなところ」堂々の1位は「日本の誇り」スーパースキル

 ‘23年には‘21年に続いて、大リーグ史上初めてとなる満票で2回目のMVPを獲得し、日本人初のホームラン王にも輝いた。二刀流としては‘22年にベーブ・ルース以来104年ぶりの「2桁勝利&2桁本塁打」を記録─。他にも数々の記録を打ち立て続けている大谷に、「野球選手としてのスキル」以外の1位はないだろう。

 ここで気になるのが、今回のアンケートで65票が集まった「その他」という項目。

野球に興味がない」

 という声のほかに、

「彼が嫌いというわけではないが、みんなが彼を好きという前提で話を進められるのがイヤ」

 という、いわゆる“大谷ハラスメント”を訴える声も……。しかし1000人中、65人しか大谷について興味がない、ということは、国民的な人気を誇っていることの証しかもしれない。

 今シーズン、そして二刀流が復活するであろう来シーズンの活躍によっては、「その他」が限りなく“ゼロ”に近くなるのかも─。


取材・文/蒔田 稔