前出のドラマウォッチャーは、生方氏の脚本の特徴を指摘する。
「前作でも言われていましたが、生方さんは坂元さんというより、北川悦吏子さん化している。北川さんはとっぴな行動をする女性が周囲を振り回すという展開が得意です。さらに、全体の流れよりもひとつのシーンを大切にするので、緻密な伏線回収などはあまりない。生方さんも登場人物に言わせたいセリフありきで、役を動かしている印象です」
制作関係者が自画自賛?
補足がないと完結しないのもネックだという。
「夏に対して“避妊しなかったのかい”とSNSでツッコまれたのですが、生方さんがインタビューで“避妊はしていたけどできてしまった”と。そんな裏設定を後から脚本家が補足しなくても、作品内で伝わるのがいいんですけどね」
自身の作品を毎回、SNSで丁寧に説明している北川氏に似ているような……。
「おそらく今回、制作陣が“神シーン”と思っているのは、夏の携帯に残る“海大好き”連呼の水季と、海の携帯に残る“夏大好き”という水季。大竹しのぶさんの“今日1日だけでも水季を考えて”と有村架純さんがそっと囁く“今日1日くらい何も考えないで”のセリフの対比でしょうか。制作関係者のものと思われるアカウントがSNSでそのシーンを褒めちぎっていたので(笑)。
でも、海に来た女子大生が“海好きー”“海大好きー”と彼氏に連呼するとかちょっと不自然。『いちばんすきな花』でも村瀬プロデューサーが自ら“神回”などと宣伝し、周囲はしらけていました」(前出・ドラマ関係者)
放送中だけでも、制作陣はサイレントでお願いしたい。