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ー ファンによる“売り上げバトル”

 旧ジャニーズ事務所がSTARTO ENTERTAINMENTに生まれ変わり、半年以上が経過。7月下旬には、所属グループたちが“総出”のチャリティーシングルがリリースされる。

「7月24日、チャリティーシングルCD『WE ARE』 (元の発売日6月12日から制作上の都合で延期)が発売されます。このCDは今年4月に東京ドーム、5月に大阪・京セラドームで開催されたSTARTO初の大型ライブイベントに出演した14組、総勢75名のSTARTOタレント達によるチャリティーシングル。売り上げの収益は、能登半島地震の被災者に全額寄付される予定です」(スポーツ紙記者)

 しかし、新会社となって初であり、イベントで初披露した肝入りのチャリティーシングルに、暗雲が立ち込めているという。

「『Snow Man』や『SixTONES』、『なにわ男子』など人気グループ14組が参加するCDなので、事務所も力を入れているのですが、現時点での予約状況は芳しくないそうで……。一方、『WE ARE』が発売される同日、EXILEグループの『THE  RAMPAGE』も新曲をリリースする予定なのですが、こちらは好調と聞きます。予約枚数に関しても、『WE ARE』よりも約5万枚ほど多いそう。STARTOにとって、事務所総出の新曲が、1アーティストの新曲に負ける、しかも大差をつけられているることに焦っています」(テレビ局関係者、以下同)

 RAMPAGEのCDが好調な理由のひとつとして、リリースイベントが要因として挙げられる。

新曲を購入された方には、先着でファンミーティングの参加券がもらえるんです。このファンミーティングは全国各地で計100回も行われます。ファンミーティングに参加するためにCDを購入するファンも多く、こうした施策も功を奏しているのでしょう」

 社名を変えてイメージを一新しようと試みる一方、今年に入ってからは『KinKi Kids』の堂本剛、『嵐』の松本潤など、看板タレントたちの退所報告が相次ぎ、厳しい状況が続くSTARTO。

ファンによる“売り上げバトル”

2019年、『THERAMPAGE』結成5周年イベント
2019年、『THERAMPAGE』結成5周年イベント

 前出のテレビ局関係者は「発売日が重なることは悪いことだけではない」と続ける。

「先月、『櫻坂46』と11人組ボーイズグループ『INI』の新曲発売日が重なってしまったんです。そうなるとやはり、ファン魂に火が付くのか、両グループのファンたちは、推しのグループの曲をCDランキングの1位にしようと追加購入を一気に加速させたんです。その報告をSNSに上げるなど、売り上げバトルはヒートアップ。結果的には『INI』が首位を獲得しましたが、たまたま発売日が一緒だったことで、両グループの売り上げが伸びたのです。

 今回も『THE  RAMPAGE』に負けぬよう、STARTOファンが『WE ARE』を1位にしようとする動きを見せる可能性はあり得ます。ただ、CDの売り上げが伸びにくい昨今、発売のタイミングで、何か施策を打つに越したことはないでしょうが」

 天下を取った旧ジャニーズは生まれ変わり、改めて次の一手を打つことはできるのだろうか――。