寄生する女、姉妹のパートナーに手を出す女、シリアルキラー

 そして“寄生する女”もなかなかヤバイ。男性に寄生する女、女性に寄生する女の2パターンがいる。

「『獣になれない私たち』(2018年)の長門朱里(黒木華)は、元彼(田中圭)の家に住みついている引きこもり。それに現彼女(新垣結衣)がモヤモヤする。『ナイルパーチの女子会』(2021年)は丸尾翔子(山田真歩)が有名ブロガーで、そのブログのファンだと寄ってくるのが志村栄利子(水川あさみ)。常軌を逸した食いつき方で、翔子の生活や人間関係を破壊。

 同様に『サワコ~それは、果てなき復讐』(2022年)も。音川マチカ(深川麻衣)に寄生するのが深井サワコ(趣里)なんですが、追い詰めるだけ追い詰めて、何もかも奪う恐ろしさが。こういったパラサイト系はだいぶ常軌を逸していますが、現実に角田美代子(尼崎連続変死事件)のような女性はいますからね」

 忘れちゃいけないのが、姉妹のパートナーに手を出す女。

「古くは『想い出にかわるまで』(1990年)で沢村るり子(今井美樹)の彼氏(石田純一)に、妹・久美子(松下由樹)が手を出す。これは脈々と受け継がれるヤバイ女(笑)

AbemaTVオリジナルドラマ『奪い愛、夏』囲み取材での水野美紀(2019年)
AbemaTVオリジナルドラマ『奪い愛、夏』囲み取材での水野美紀(2019年)
【写真】「休む暇がない状態」ファンが“激ヤセした”と心配している有村架純

『ディア・シスター』(2014年)は深沢葉月(松下奈緒)と婚約者(平岡祐太)の関係を妹・美咲(石原さとみ)が壊す。『けむたい姉とずるい妹』(2023年)は東郷じゅん(栗山千明)は彼氏(柳俊太郎)を妹・三島らん(馬場ふみか)に奪われ、結婚まで。『Sister』(2022年)は三好凪沙(山本舞香)の初恋の相手(溝端淳平)との恋愛を応援を装いつつ、姉・沙帆(瀧本美織)が略奪し、婚約。

あとは本当にヤバイ“シリアルキラー”もいますよね。『美しい隣人』(2011年)のマイヤー沙希(仲間由紀恵)とか、『逃げる女』(2016年)の谷口美緒(仲里依紗)とか。このあたりは冗談ではすまないヤバさというか、犯罪です(笑)」

 奥深きヤバイ女の世界。あなたのいちばんヤバイ女は誰でしたか?