桜井MIU(左)の局部を河合氏(右)の顔で隠した選挙ポスターの前で記念撮影をする2人(画像は河合氏提供)*ポスター部分は編集部で処理済み
桜井MIU(左)の局部を河合氏(右)の顔で隠した選挙ポスターの前で記念撮影をする2人(画像は河合氏提供)*ポスター部分は編集部で処理済み
【写真】過激版だけじゃない! ジョーカー議員が展開した“クセ強”選挙ポスターの数々

 選挙後、さまざまなテレビ番組に出演している石丸氏だが、コメンテーターの質問に質問で返答したり、答えてない質問に対して、

「さっき答えたばっかりです」

 との“塩対応”を繰り返した。このときのコメンテーターへの厳しい対応について問われた石丸氏は、

「女、子どもに容赦するっていうのは優しさじゃないと思っている」

「内心、おちょくっていました。あ、ムキになってるって」

 などと語り、その言動を非難する声も出ていた。

やっぱり『そこまで言って委員会NP』での発言が致命的だったと思います。ゲストには、元明石市長の泉房穂さんや、田嶋さんなど、プロフェッショナルな人が出ていて、石丸さんも委縮しているように見えました。そこで一夫多妻制という発言が出るわけですが、誰も一夫多妻制で少子化対策を解決できるとは思わないわけです。

 選挙のときも言っていましたが、番組でも“多極分散”を訴えていました。都知事選は、東京の利益を考えなければならないのに、地方に東京の力を分散させていく。都知事として、東京都のあらゆる数字を伸ばしていかなければいけないのに、その立場を目指す人が多極分散とは、もう意味がわからない」(前出・河合氏、以下同)

本当は何もない人なんじゃないか

 そこで、石丸氏について再評価をしたという。

ほかの政策も具体的なことを言っておらず、本当は何もない人なんじゃないかと。東京を動かそうって、そりゃ当然のことでしょう。高齢の地方議員を論理的に倒しているイメージですが、みんな1分間ぐらいの切り抜き動画を見ているぐらいだと思います。それをうまく使って、賢く見せかけているんじゃないかと感じました

 では、河合氏の考える少子化対策とは何か。

少子化対策への手立ては、もうないと僕は思っています。お金をバラマキしても、抜本的な解決にはならないはず。1947年から1949年の第一次ベビーブームでは、戦後直後で今よりも貧しかった。それでも、4~5人など、たくさん産む家庭が多かった。そう考えると、お金があるから子どもを産むというわけではないはず。マインドの問題だと思うんですよ

 時代は変わり、結婚に対する価値観も変遷してきた。

かつては20代で結婚しなきゃみたいな世の中が、今は40歳で独身が当たり前じゃないですか。そうなると、治安悪化などの問題を抱える可能性がある移民を受け入れるか、それとも人口を減らしてGDPも悪くなるけど質としてはいい国だからと割り切るか、選択を迫られている時期だと感じています

 つまり、今後の日本の在り方を考えることが重要なのだと説く。最後に、石丸氏を厳しく評価する河合氏だが、ともに東京大学と並ぶ最難関大学である京大出身という点についても聞くと、

京大卒の2人がヤバイやつみたいになったと思うので、京大には申し訳ないと思ってはいます。けれど、京大は個性的で面白い人が多いというイメージがもともとあると思います。卒業式に仮装して出席するのが恒例となっていますし、私もその流れを汲んで“ジョーカー”になっているので。そういった京大の個性的なイメージを広めたって意味ではよかったんじゃないでしょうか(笑)」

 先輩からの厳しい言葉を、後輩の石丸氏はどう受け止めるか――。