「そこに意思があろうがなかろうが、“じゃない方”は侮蔑的な表現と捉えられても仕方ない言葉です。バラエティー番組の“じゃない方芸人”企画など、きちんとスポットを当てて、その人の得になる面白い取り上げ方をするなら別として……。この点から考えれば、“蒲タコハイ”以上に神経を逆なでするような表現といえるのではないでしょうか」(前出・広告代理店社員)

ロート製薬広報に直撃取材

 東比恵駅を“じゃない方”と表現した広告に否定的な声が上がっていることについて、ロート製薬にその意図や見解について問い合わせた。

「背景として、広告該当製品の『メラノCC Men』美容液は、当社の『メラノCC』美容液と容器が似ていることもあり、その特性を活かした広告を元々検討しておりました。

 そんな時、福岡『東比恵』(ひがしひえ)駅が『恵比寿』(えびす)駅と文字面が似ていることが一部のSNSユーザーの間で話題になっていることを知り、当社の福岡在住社員たちが『東比恵』(ひがしひえ)に関するたくさんの魅力を熱く話してくれたことから、『メラノCC Men』も同様にたくさんの魅力があり、両方の魅力を伝えていくリリース発表と、それに合わせて、“何故、東比恵駅だけで、メラノCC Menの広告をやるのか?”と関心をお持ちいただけるような駅広告を目指し、企画いたしました。

 ただ、皆様からのご意見も拝見し、駅広告だけをご覧になる方が多い中で、上記には至っていないと考えます。今後の広告制作に活かして参ります」(ロート製薬広報、以下同)

 “じゃない方”という表現では、「両方の魅力」は決して伝わらないだろう。