脳のリズムを整える機能を鍛える!
脳には1000億を超える神経細胞があり、同じような機能を持つ細胞は近くに集まって脳細胞のグループをつくっている。加藤先生はそれらのグループを「脳番地」と名づけた。
例えばダイエット脳に必須の脳のリズムを整える役割を担うのは、思考系脳番地。
「思考系脳番地は、複数のことを同時に処理したり、物事のYES、NOを正しく判断するための、いわば脳の司令塔のような場所。
思考系脳番地が鈍感になっていると、空腹でなくても食べる、身体を動かしたほうがいいとわかっていても行動に移せないといったように、脳のリズムが乱れていき、太る習慣がどんどん身についてしまうのです」
ポテトチップスの袋を開けたら食べきるまでやめられない、歩ける距離でもついタクシーを使う、といった行動に心当たりのある人もいることだろう。
「思考系脳番地を鍛えるには、太る可能性のあることを避けるというルールをつくり、これを継続して正しい判断をするクセを脳に覚えさせることです。
例えば夜はスーパーやコンビニに立ち寄らない、袋菓子は食べきる前にパッキングして冷蔵庫に入れるなどして、食べないシチュエーションをつくるといったルールです。
また、何か一つ、自分の好物を選んで10日間食べるのをやめてみてください。その我慢を脳に覚えさせることによって、思考系の機能が強化されます」