「むしろ映画寄り」

 過去にもフジ月9枠の人気ドラマは『ガリレオ』や『ミステリと言う勿れ』などが映画化されているが、『366日』に関してはというと─。

「そもそもドラマはあまり話題にならず、視聴率は全話平均6・1%と低空飛行。放送されたタイミングも悪くて'24年の4月クールは記憶喪失を扱うドラマが『366日』を含めて5本もありました。映画化の情報公開はまだまだ先ですが、このままだと映画化してもいまいち盛り上がりに欠けてしまうかもしれません……」(前出・製作会社関係者)

毎回異なる男性シンガーとコラボするエンディングが注目を集めた月9ドラマ『366日』(公式サイトより)
毎回異なる男性シンガーとコラボするエンディングが注目を集めた月9ドラマ『366日』(公式サイトより)
【写真】映画『366日』主演、上白石萌歌の貴重なプライベートショット

 すでに暗雲が垂れ込める『366日』の映画版だが、ドラマウォッチャーで漫画家のカトリーヌあやこさんは期待を寄せる。

「“障害と恋”や“青春時代のキラキラした思い出”といったテーマは、'22年にフジテレビ系で放送されて話題を呼んだ『silent』を目指したのかもしれませんが、『366日』は重い展開が毎回続いて、見ていて若干の“しんどさ”がありました。しかし、映画であれば約2時間のストーリーにまとまるのですから、むしろ映画寄りの企画なのかもしれません」

 主演女優の比較も見どころになるという。

広瀬アリスさんは男性を引っぱれる姉御タイプですが、萌歌さんはおとなしめと真逆。同じストーリー展開だとしても、違った楽しみ方ができるのではないでしょうか」(カトリーヌあやこさん)

 ドラマでは果たせなかった大ヒットという悲願を映画でならリベンジできる!?