結婚相談所『Peach & Marry』を経営する家族問題評論家の池内ひろ美氏は、事件についてこう話す。

マッチングアプリが詐欺の温床となっている

“頂き女子りりちゃん”こと渡辺真衣被告の“獄中日記”。手記の執筆に励んでいるようだが、1か月で原稿用紙4枚と進みは遅い(Xより)
“頂き女子りりちゃん”こと渡辺真衣被告の“獄中日記”。手記の執筆に励んでいるようだが、1か月で原稿用紙4枚と進みは遅い(Xより)
【写真】渡辺被告が獄中日記で公開した「がんばって書いてみた本てきなやつ」

「当たり前のことですが、犯罪行為ですから、詐欺を働く人が悪いに決まっています。男性は多額のお金を失い、女性不信に陥ったかもしれません。男性たちの人生がまるで変わってしまったわけですから、その罪は重いでしょう。

 一方で、マッチングアプリが詐欺の温床となっている現状があると感じます。遠方に住んでいると偽って交通費を要求したり、家族が病気でお金が必要だと嘘を言ってお金を出させたり……。私が相談を受ける中でも、マッチングアプリで何百万円も騙し取られた人は大勢います」

 一部のマッチングアプリでは、こうした詐欺被害が横行しているという。被害を防ぐには、どうすればいいのか。

「本気で結婚相手を探している人ほど、のめり込みやすく被害に遭いやすい傾向にあります。渡辺被告のように詐欺目的の人もいるわけですから、相手に嘘があるという前提で利用するべきだと思います」(池内氏)

 渡辺被告は、犯した罪の重さを理解しているのか─。

池内ひろ美 夫婦・家族問題コンサルタント。『家族メンター協会』や一般社団法人『ガールパワー』で代表理事を務めるほか、結婚相談所『Peach & Marry』も経営