スマホ注文にも不満の声

「操作ができない、わからないということもありますが、“自分は客だ”という意識が強い人が一定数いる。年配の人に多い傾向はありますが、それに限らないですね」(前出・飲食コンサルタント)

 カスハラという言葉もあるが、このようなタブレット注文に文句をつけたり、客に対して弱い立場にされがちな店員にキレたりすることは一種のハラスメントともいえる。タブレットハラスメント、すなわちタブハラか。

 一方、タブレットではなく、各自のスマホから注文するスタイルの店も。

「学生時代の友人と久々に飲んだ際、スマホ注文の居酒屋に行ったのですが、“通信料こっち持ちかよ。Wi―Fiねーし”って。みみっちすぎると……。俺たち30代だよ? と思いましたが、客である自分が少しでも負担するのが嫌なんでしょう」(30代男性)

 ただ、一方で店側の理屈が優先されすぎているという声もある。

タブレットでも券売機でも操作方法や、操作画面がわかりづらすぎる店がある。ハイボールなど定番のメニューなのに、どこにあるかわからなかったり。若い人でも難しい場合もあるから、年配の人は余計に難しいでしょう」(前出・飲食コンサルタント)

スマホ注文は別にいいんですけど、ブラウザではなくLINEを使って注文させる店はどうかと思う。“強制友だち登録”じゃないですか」(20代男性)

 このような注文方法は人件費削減が理由でもある。“接客”はもはや贅沢品か─。