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ー “コロナ禍売れ”芸人の弱みとは

 一部スポーツ紙で今秋での終了が報じられていた『ジョンソン』(TBS系)が、開始から1年で終了することが同局の10月期番組改編説明会で正式発表された。

“コロナ禍売れ”芸人の弱みとは

 同局の企画プロデュース室長は、

人気芸人の皆様にお集まりいただき、制作スタッフもいろんな形を試行錯誤しながら挑戦してまいりましたが、思うような成果が出せず終了という判断をさせていただきました

 と説明。かまいたちを筆頭に、同番組に出演していたモグライダー、見取り図、ニューヨークといった人気コンビ4組の「勢いが衰えそう」と制作会社関係者は語る。

「番組の企画もイマイチだったこともコケた理由ですが、出演していた4組が数字を持っているわけではないということが証明されてしまった。特にかまいたちは多くのレギュラーを持ち、千鳥とともに次のお笑い業界の覇権を握る存在になると思われていただけに、業界では“過大評価されていたのかも”という声も上がり始めています」

 一方、『FNS27時間テレビ』(フジテレビ系)の成功もあり、元号が令和に変わるタイミングで注目を集めた霜降り明星ハナコら“お笑い第7世代”が再評価され始めている。

お笑い第7世代は素人参加企画のような番組では、変な自己主張はせず、共演する素人と同じ目線で企画に参加してくれるのが魅力です。新型コロナの感染も落ち着き、ロケや収録の制限もほとんどなくなった今、街ロケや学校ロケで素人と上手く絡めるお笑い第7世代が再評価され始めていますね」(放送作家)

 やす子への不適切投稿がキッカケで芸能活動の休止に追い込まれたフワちゃんを筆頭に、“コロナ禍売れ”したタレントたちが続々と失速している背景とは?

フワちゃんはYouTubeで人気に火がついたこともあり、リモートでの見せ方の上手さで評価されブレイク。加えて収録などに制限がある中で、適度に失礼な言動をして番組をかき乱してくれるのは、コロナ禍のテレビ業界において“ちょうど良い存在”でした。しかし制限のある収録やコンプラが強化されたことで、直接彼女に注意をしてくれる人がいなかったことで勘違いに拍車をかけ、不適切発言に繋がってしまった」(放送作家)

フワちゃん
フワちゃん

 『ジョンソン』メンバーに関しては、「幅広い世代と絡めないのが欠点」という声も。

4組はネタにも定評があり、実力は申し分ありません。芸歴の近い芸人やタレントと絡む番組ではそのスカした笑いがプラスに働いていましたが、素人やベテランタレントなどと共演する番組では、そのスカした姿勢が嫌な風に映ってしまうことが多いんですよね。コロナ禍の時は収録に参加するタレントの数も制限されていましたし、素人と絡む企画もなかったので彼らのキャラが上手く生かされていましたが、大人数が参加する番組や素人参加型番組との相性がイマイチで……」(同・放送作家)

 秋の改編では30〜40代前半の芸人の番組が終了し、東野幸治やヒロミといった“アラ還”芸人がMCを務める番組がスタートする。新型コロナの収束とともに、テレビで見る顔ぶれが再び変わりそうだ。