「欽ちゃん&香取慎吾の全日本仮装大賞」(日本テレビ系)の記念すべき第100回が来年1月に放送予定。萩本欽一さんといえば、忘れてはならないのが欽ちゃんファミリー! 欽ちゃんバンドの佐藤B作さんは今、どうしてる? そして、萩本さんの忘れられない教え、思いとは―。笑える中にほろりとくる、まさに萩本イズムのお笑いのようなエピソードが満載でした!
「大将から教わったものは、テレビそのもの。テレビの世界を教わりました」
そう語るのは、佐藤B作さん。「なんだか自分じゃない自分を演じていたみたいで恥ずかしかったんだけどね」と頭をかくが、『週刊欽曜日』にレギュラー出演したことで全国的な人気を獲得した。
「このおっさん、難しいこと言うな(笑)」
B作さんが座長を務める「劇団東京ヴォードヴィルショー」は、萩本さんの番組を担当する構成作家集団「パジャマ党」と交流があったという。その縁で、同劇団に在籍していた山口良一さんが『良い子悪い子普通の子』でヨシオとして見いだされ、B作さんもテレビの世界にいざなわれることになる。
「『うちの山口がお世話になっています』って大将の楽屋へ挨拶に行ったら、なんだか気に入られたみたいで。『今度TBSで新しい番組が始まるから稽古に来なさい』と言われて出演することに。最初は、どんな番組になるのかも決まっていなかったんですよ」(B作さん、以下同)
『週刊欽曜日』はコントに加え、「欽ちゃんバンド」として音楽も披露した。中学校時代、ブラスバンド部でトロンボーンを吹いていたB作さんは演奏ができたが、「(風見)しんごや小西(博之)は演奏経験がないからゼロから練習。何度やっても合わなくて大変だった」と笑う。
「コントにしても、テレビと舞台は勝手が違った。ハプニングが起きると、『あっ!』って驚くでしょ? でも、大将はカメラが追いついてないところで驚いても撮れてないから、『(テレビは)すぐに驚かずに二拍遅らせてから驚け』って言うの。『決められたセリフをアドリブのようにしゃべりなさい』とか、このおっさん、難しいこと言うなって何度も思った(笑)」