「過去に、各テレビ局などに“3人を出演させるな”との圧力をかけた疑いから、旧ジャニーズは公取委から注意を受けました。その後、性加害問題が発覚し、旧ジャニーズに対する各テレビ局の過度な忖度や配慮も明るみになりました」(スポーツ紙記者、以下同)
一部報道では、SMAPの過去映像を使用するには数秒で100万円が必要だったという証言も飛び出した。
「辞めたタレントの映像は、事務所が許可を出さないという話は聞きます。あるアイドルグループの映像について芸能プロに許諾を求めたら“使用料1億円と言われた。完全に嫌がらせ”と、愚痴をこぼすテレビマンもいます。旧ジャニーズは新形態になったので、そうした“圧力”はなくなったはずですが……」
テレビ局が「SMAP」を使わない事情
2024年6月に再放送されたドラマ『古畑任三郎』(フジテレビ系)で、田村正和さん演じる古畑任三郎のバックに歴代犯人役の顔写真が一覧で登場するシーンで、SMAPの顔写真だけが黒塗りにされたことも物議を醸した。
「いまだに旧ジャニーズからの“圧力”や同事務所への“忖度”があるのではないかと指摘されましたが、フジテレビは定例会見で“事務所からの依頼ではない”と否定し、その後のネット配信では黒塗りは解除されています」
こうした経緯もあり、SMAPファンの一部は、テレビ局や芸能プロに対する不信感を抱き続けているようだ。
「ただ、TBSは以前に音楽番組で、5人のSMAPが揃った過去映像を流しているんです。SMAPの権利は、旧ジャニーズの関連会社が持っているとされていますが、現在この会社は休眠状態。そのため、テレビ局が許諾をとるのが大変という事情もあるようです。音楽番組ではちゃんと許諾をとったのでしょうが、今回の番組は映像の使用時間がわずかということで、手間を考えて違うグループの映像を使ったのでは」
いまだに、ふとしたきっかけで影を落とすSMAP問題。すべてが解決する日は来るのか――。