《菅さん、なんかおかしいよ?大丈夫か》
《菅さん大丈夫じゃないだろ、これは。政界引退してゆっくりされた方が……》
菅義偉前首相が、新たに発足した石破茂政権の下で自民党副総裁に着任した。
「石破氏は、9月30日の午後、党の役員人事を行いました。党の総裁室で起用することを正式に伝え、その後に開かれた臨時総務会で、新しい執行部が発足されました。今回の役員人事は、菅氏が副総裁になるのかが特に注目されていましたが、それ以上に彼の体調面を心配する声が次々とあがったんです」(政治ジャーナリスト、以下同)
『#菅さん大丈夫?』
記者会見には、石破総裁、森山裕幹事長、鈴木俊一総務会長、小野寺五典政務調査会長、小泉進次郎選挙対策委員長と菅副総裁が出席。各役員がそれぞれ挨拶を行い、質疑応答に入ると記者からは石破政権をどう支えていくかについてなどの質問が寄せられた。
菅副総裁は、
「石破総裁からは…全体を…取りまとめる…そうしたことを…務めてほしい…そうした…ご指示が…ございました」
と回答。これに対してSNS上では『#菅さん大丈夫?』というワードがトレンド入りする事態に発展した。
菅副総裁は、75歳。'96年の衆議院選挙で初当選し、'06年には第1次安倍内閣で総務大臣として初入閣。内閣官房長官を歴代最長の7年8か月務めた実績をもつ。'20年に内閣総理大臣に就任したことは記憶に新しい人も多いだろう。
今回の自民党総裁選では、9月8日、横浜市JR桜木町駅前で行われた小泉進次郎氏の街頭演説に訪れていた。マイクを握り「日本のかじ取りを託したい」と小泉氏にエールを送る場面もあった。
「当初、菅氏は小泉氏を支援していましたが、決選投票では一転、石破新総裁に投票したとみられているんです」
首相退任後の3年間は無役で過ごした菅副総裁。久しぶりに政治の表舞台に帰ってきたことになる。
「石破新総裁としては、豊富な政治経験のある菅氏を副総裁に起用することで党の態勢を構築し、党内基盤を安定させる狙いがあるものとみられているのですが、会見では言葉が途切れ途切れで、すんなり言葉が出てこないシーンも見られました。心配する国民もいるでしょうね。
近年では、政治家の定年制度についての議論もされていますが、自らの意思で退くという選択肢を各政治家がもっと意識してもいいのでは……」
「日本をもう1度、みんなが笑顔で暮らせる安全で安心な国にする」と訴える石破総裁だが、本当に大丈夫?