愛されるお菓子を目指したい
『うまい棒』の広報担当者に、今回の値上げについて話を聞いた。
「『うまい棒』のコンセプトとして、子どもたちが手に取りやすい価格で提供し、なるべくたくさんの味を選んでほしいという思いがあります。会議を重ねた結果、値上げという判断に至りましたが、10円のまま提供したいというのが本音です。存続できなくなるギリギリまで価格の件で粘りましたが、苦渋の決断となりました」
値上げに対する消費者の声は、しっかり届いていると担当者が続ける。
「SNSやネットでの反応は拝見しておりまして、温かい言葉をいただき、大変感謝しております。ご丁寧に会社宛てにメールを送ってくださり、“10円台でいることへの企業努力に感謝しています”とコメントをいただきました。そうしたお客様からの反応を見て“なくなっちゃうほうが、悲しいから”という思いを改めて感じました」
最後に、今後の『うまい棒』について。
「今後の状況はまだ読めませんが、可能な限り手に取りやすい価格で販売していくという努力は怠らず、頑張っていきたいと思います。これからもお子さんやその親世代からも愛されるお菓子を目指したいと思います」
“キングオブ駄菓子”は、これからも世代を超えて、愛され続けることだろう。