このままでは「タイトル詐欺」に
制作会社でドラマの監督を務める次女の涼(堀田真由)が、「もっと恋しないともったいないよ」というセリフを「人生は恋とか結婚がすべてじゃない。楽しまないともったいないよ」と脚本家に確認せずに“改変”するシーンも。『セクシー田中さん』で脚本をめぐる大問題が発生した日テレだけに、原作者軽視に通じるところがあるのではと視聴者の間で物議を醸した。
「やり方が悪いですよね。セリフを変えるのであれば、きちんとすり合わせないといけない。これが『セクシー田中さん』の悲劇につながると思いました」
涼が癇癪を起こして、正社員を勢いで辞めてしまうのは社会人としてどうかという意見も。
「監督になったばかりでこんなに脚本家に啖呵を切るというのはあり得ないなと。主人公が怒ってばかりで、その怒りにもあまり共感できない」
さらに、脚本を書くため律を朝まで付き合わせる涼については、
「自己中心的にも見えます。『恋も結婚もしない』と言っているわりに頼るのは男性というのも、いかがなものかと思いますよね」
原作の続編だと三女のベスは病死してしまうが、
「ドラマだと三女の衿(長濱ねる)は行方不明ですが、原案でベスの死は大きなエピソードになります。それによって次女のジョーの葛藤も生まれてくるので、そこをどうするのか気になりますね。最終回までタイトル詐欺で終わるかもしれません(笑)」
ツッコミどころ満載で原形をとどめていない令和の『若草物語』だが、視聴者が納得できる落としどころをつくれるのだろうか─。