通称『朝ドラ』と呼ばれるNHK連続テレビ小説の第111作目にあたる『おむすび』の主演は、橋本環奈。彼女はドラマの舞台となる福岡県の“ご当地アイドル”だった。
2013年、橋本が中学3年生のときに地元のイベントで踊っている写真がインターネット掲示板『2ちゃんねる』や『Twitter』などで急速に拡散。その結果、“可愛すぎるローカルアイドル”、“千年に一人の逸材”などと称され、注目を浴びることになる。その存在がNHKのニュース番組やワイドショーなどでも取り上げられるようになり、その後の彼女はまさに破竹の勢いで芸能界を席巻していった。
25歳にして映画、ドラマ、舞台、CMの出演は数知れず。バラエティーのレギュラーも抱え、ついには2022年、2023年と2年連続でNHK『紅白歌合戦』の司会に抜擢された。今や、NHKの顔である。
「悪夢」の再来に心配声
そんな橋本が主演ということもあり、『おむすび』に対する期待度は爆上がりしていた。だが、第1回目の放送終了後に、ネットでは早くも「#反省会」というハッシュタグが立ち上がってしまった。
「#反省会」といえば、思い出されるのが2022年度前期に放送された『ちむどんどん』だ。Xのコメントには 《ちむどんどんの再来》《ちむどんどんの悪夢が》などと、同じハッシュタグで異常な盛り上がりを見せた同作のような“爆死”を心配する声も出ている。
SNSでは《頑張ったけどリタイアする》《もう無理》という書き込みも多いが、その後も『おむすび』に対する“ツッコミ”は毎日、目にすることができる。これでは、視聴者が“粗探し”をするためにドラマをチェックするという、本末転倒の状況に陥ってしまっているようにも思える。
それだけ非難を受けているのだから、ドラマ自体に改善が見られてもよさそうなのだが、特に大きな変化はまだ見られない。今か今かと登場が待ち望まれていた“伝説のギャル”・仲里依紗がついに現れたが、SNSでは“安堵”の声は聞こえてこない。