鍵を握る中国の存在

 プライベートでは'14年に弁護士の男性と結婚し、前妻との間に生まれた2人の子の母親でもある。

「夫と前妻の子を育てているのは高市早苗さんと共通点がありますよね。2人とも実力のみでここまできた努力家なので、高市さん、ハリスさんが共に総理、大統領となっていれば強固な絆が日米に生まれたかもしれません」(同・ジャーナリスト、以下同)

 ハリス大統領になって最も気になるのは、日本との関係。

「バイデン大統領の方針を引き継ぐでしょう。ハリスさんは'22年9月に安倍元首相の国葬参列のために日本を訪れました。このときアメリカ軍横須賀基地を訪れて、中国による周辺地域での威圧的な行動や北朝鮮の弾道ミサイル発射に触れた上で《日本の防衛に対するわれわれの関与は揺るがない。日米同盟は地域の平和と安定の礎だ》と安全保障分野での連携を重視する考えを示しています

 ただ、これには他の思いがあるようで─。

ハリスさんは日本を守りたいというよりも中国が嫌い。アメリカと中国の関係は悪くなるでしょうね。その結果、中国は国際的に孤立し、日本に移住する中国人がさらに増えるかもしれない。

 トランプ氏は安倍元首相ととても仲がよかったですが、それは日本が防衛費の増額など金銭的に負担したから。今回の大統領選においてトランプさんは日本について言及することはほとんどないので、アウトオブ眼中なのかもしれません。ハリスさんと石破首相とは政策的にも価値観的にも合わないでしょう。それはトランプ氏も同じことですが……」