強盗に家に入られてしまったら
警察が犯罪者に何分かかれば侵入を諦めるかアンケートをとったところ、5分かかると7割、10分だと9割が諦めると答えた。
「時間に関しては、侵入するまでの時間を稼ぐのに、補助錠をたくさんつける、窓ガラスに防犯フィルムを使うといったガラス面の強化が重要です。
近所ですれ違う人には挨拶をするといいでしょう。犯罪者は近所の人の目も嫌がりますから。セコムなどの警備会社のステッカーや犬を飼っていることも嫌がる、と警察のアンケートでわかっています。人通りの少なくなる夜間には双方向通話機能つきの防犯カメラを設置すると、誰かが家に侵入したときに『通報したぞ!』とカメラを通して威嚇ができます」
日頃から不審者がいないか注意することも重要になってくる。他県ナンバーの車がウロウロしていないか、頼んでいない業者が家に来て「在宅しているお時間はいつですか」「何人で住んでいますか」など聞かれても教えない。他にも選挙など調査会社を名乗った電話には応じないほうがいい。
万が一、強盗に家に入られてしまったらどうすればいいのか。
「一番は命を守ることです。おかしな物音が聞こえたら、声をかけにいったり、立ち向かうことはせずに、外に逃げることができるのであれば逃げ出しましょう。外に逃げることができないのであれば、スマホを持って鍵がかかる部屋に避難し、通報してください。犯人に見つかった場合は言うことを聞いて『出せ』と言われたものは隠さずにすべて出して、1秒でも早く出ていってもらう努力をすることです」
家にお金があることを知って来ている場合、出すまでは暴行され続けることも考えられる。横浜市では殺人、市川の緊縛強盗では暗証番号を聞き出すために50代の娘を誘拐するなど、犯行が凶悪化している。
「最近の犯罪者は基本的に人が家にいるときを狙って来ています。人がいると家にあるお金を取りやすいからです。在宅しているときこそ、注意をしてください」
いつどこで強盗事件が起きるかわからない世の中。備えあれば患いなしという言葉どおり、できる対策はしたほうがいいだろう。