“怖い人”イメージと異なる素顔

 確かに最近の浜田は、誰が見ても明るくテンションが高く、仏頂面することも毒舌を吐くこともなくなったように見える。キー局でバラエティー番組を担当するプロデューサーによれば、

2001年、子どもの運動会に参加した浜田雅功と小川菜摘
2001年、子どもの運動会に参加した浜田雅功と小川菜摘
【写真】超貴重! 妻・小川菜摘と息子の運動会に駆けつけた“怖くない”浜田雅功

「松本さんと2人で仕事することは少なくなっていましたが、コンビとしてそれぞれの役割分担がありましたから、1人になってバランスをとるのが難しくなったんじゃないでしょうか。また、昔と違ってコンプライアンスも厳しくなり、テレビで毒舌を吐いてもピー音が入りますし、やらせであっても暴力的な行為は敬遠されます。もう“怖い”キャラを続ける必要がなくなったのだと思います」

 加えて、そもそも浜田の“怖い”イメージは、作られたキャラだったという。後輩芸人たちが浜田にドツカれ、蹴られる姿を見て、テレビを見ている人たちも「なんて“怖い人”」と思っていただろうが、それは虚像だったようだ。番組で共演したことのある芸能レポーターによると、

「礼儀にうるさく怖い人だと聞いていたので、本番前に浜田さんの控室に挨拶しに行ったんですよ。おそるおそる“今日はよろしくお願いします”と言ったら、メイク中の浜田さんは立ち上がって、“こちらこそよろしくお願いします”と、深々と頭を下げたんです。イメージとまったく違ったので、拍子抜けしました。すごく腰が低く、対応もすごく丁寧なんです。人によって態度を変えるようなこともありません」」

 浜田と仕事したことのあるテレビ局のスタッフも、後輩たちも、さらに芸能関係者はもちろん、取材する側も彼のことを悪く言う人はいないという。

 築いたキャラが変わり、イメージが崩れたりすると、その後の仕事がやりにくくなり、いろいろと支障をきたすこともあるが、浜田に関しては人気が衰える様子も見られない。これからは、“いい人”路線でいくのもありなのでは――。