「どれだけ信頼を得られるか」
178万円に上げることで税収は7兆~8兆円下がる。その補填をどうするのか?と詰め寄られても、
「玉木氏は、7兆~8兆円が国民に回ることで消費に向かい、消費税の税収が上がるじゃないか、と。とにかく召し上げることばかりを考えている財務省に、国民の手取り額を引き上げて気持ちよくお金を使ってもらったほうが、税金は取りやすいだろうということなんです」
議席が増えたことで、与党に対する力を手に入れた玉木氏。これからの彼の動向について、有馬さんはこう続ける。
「国民民主党が躍進したのは、玉木氏ひとりの力だといえます。でも、議席を持ったおかげで“政治は数”ということがわかったでしょう。これからの4年間で、どれだけ国民の信頼を得ることができるかで、議員数をまた倍増させることも現実味を帯びてきました」
与党から連立入りの秋波を送られたと報じられた玉木氏は、「ポストがどう、政権の動きがどうというのは多くの国民に関係ない」と前置きし、
「欲しいのはポストではない。選挙で約束した“手取りを増やす”“国民の懐を潤す経済政策”を実現したい」
と、バッサリ。自分たちの政策を推しつつ、協力すべきところは協力するという立場を明らかにもした。単純な政権交代ではなく、これまでの政治の仕組みを変える勢いの玉木氏。
「自民党政治には安定感があるけれど、それは自分たちの仲間を守るためのもの。そういう政治を離れて、国民のための政策を推していくことで、玉木氏が信頼されるようになれば、次の選挙で彼が首相にという可能性は十分あると思います」(有馬さん)
とにかく重要なのは“国民の信頼”、そんな中で発覚した不倫報道の醜聞。玉木氏が取り組むべき最優先事項は、果たして――。