報道に憤りの宮内庁
宮内庁が示す“あまりにも”の範囲に触れた例もいくつかある。
「'20年の『週刊新潮』に掲載された“小室圭・佳代さんに美智子さまからの最後通牒”と題された記事中では美智子さまの発言やご意思についての記載がありましたが、宮内庁はHPで事実無根だとし、憤りを示していました。
美智子さまに関する報道において、宮内庁はこれまでに何度か抗議や指摘を行っています。もちろん、抗議や指摘をするにあたり、美智子さまのご意思も考慮されているはず。より明確な基準やガイドラインがあれば、紀子さまも美智子さまのように過度な“口撃”に対し、反論しやすいでしょうから、秋篠宮さまと具体策について、相談されていることも十分考えられます」
宮内庁OBで皇室解説者の山下晋司さんによると、異なるアプローチも必要だという。
「基準やガイドラインがあれば、職員が事務的な仕事として処理できるでしょうが、事実と異なる報道すべてに対応するには多大な労力が必要で、現実的ではありません。宮内庁がHPやインスタグラムを利用し、普段から発表事項やさまざまな説明を国民に直接、発信し続ければ、ある程度の効果は得られるでしょう」
秋篠宮さまの誕生日会見で、紀子さまのご心痛を和らげる“起死回生の一手”は生まれるのだろうか。
山下晋司 皇室解説者。23年間の宮内庁勤務の後、出版社役員を経て独立。書籍やテレビ番組の監修、執筆、講演などを行っている