元兵庫県明石市長の泉房穂氏が、斎藤氏の当選後にXに投稿したお詫び(本人のXより)
元兵庫県明石市長の泉房穂氏が、斎藤氏の当選後にXに投稿したお詫び(本人のXより)
【写真】パワハラ疑惑も何のその……多くの観衆が集まった街頭演説の様子

 番組に出演したコメンテーターも、それに便乗するかのように批判をしていた。

「老害になり果てた橋下徹は見たくなかった」

 今回の再選を受け、斎藤氏を批判していた元兵庫県明石市長の泉房穂(いずみ・ふさほ)氏は、コメンテーターとして出演した11月17日放送の『Mr.サンデー』で、

私、一面的な見方でかなり厳しいトーンで対応してきたことにつきまして、今回の民意を見て、私自身も反省するところが多く、お詫び申し上げたいと思います

 と、番組の中継取材に応じた斎藤氏に直接、謝罪。Xにも同様の“お詫び”を投稿した。こうした泉氏にSNSでは、

選挙前に謝るべき》

 との意見がある中で、

《さまざまな立場がある中、潔い謝罪。見直しました》

《テレビで、しかも本人を前に非を認めるのは本当に勇気がいる事。明石市民として泉さんを支持していた身としては、本当に嬉しかった》

 と称賛する声も。

  一方、元大阪府知事の橋下徹氏はXで、

《僕は引き続き斎藤さんは権力者として不適格であることを主張し続けます》

 と投稿したうえで、その理由について、長文を綴った。

元大阪府知事の橋下徹氏が、斎藤氏の当選後Xに投稿した批判(本人のSNSより)
元大阪府知事の橋下徹氏が、斎藤氏の当選後Xに投稿した批判(本人のSNSより)

橋下さんは、怪文書が出回った際に公益通報を認めず、犯人探しをしたこと、怪文書を作成した県職員の退職を取り消して懲戒処分をしたことなどを挙げ、恐ろしい権力の使い方だと批判しています。これに加え、メディアの報道内容の問題、泉氏の発言などについても触れ、批判しています」(前出・スポーツ紙記者)

《兵庫県民の民意は非常に思い(※原文ママ)》と投稿している橋下氏だが、斎藤氏を批判し続ける姿に、こんな声が飛び出している。

《民意を尊重できない老害になり果てた橋下徹は見たくなかったわ》

《民意を蔑ろにする橋下さんにはガッカリです。以前はどんな結果になろうと民意を尊重していたのに》

《大阪市長時代、公明党が都構想反対に転じたから辞職して出直し選挙をしたから、これが民意だと胸を張っていた。選挙の民意は重いと言っていたのは橋下本人だ》

 2015年に“大阪都構想”が住民投票で否決されると、橋下氏は会見で、

僕が打ち出した都構想。受け入れられなかったことは、間違っていたんでしょうね

 と民意を汲めなかったと語り、政界をスッパリ引退した経緯がある。

 橋下氏は投稿した長文の中で、

《その民意に対して意見を言っていくこともコメンテーターとしての仕事だと思っています》

 とも記している。兵庫県民だけでなく、日本中が注目する中で再び知事となった斎藤氏の手腕が問われる。