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「文書問題で、県民に大きな心配や不安を与えたことを改めてお詫びする。謙虚な心で、一からのスタートということで仕事をしていきたい」
兵庫県知事選挙で再選を果たした斎藤元彦知事(47)が11月19日、就任会見を行った。今年3月、兵庫県の元幹部が斎藤知事のパワハラを告発した文書から始まった騒動。事実関係を調査するため百条委員会が設置される中、告発した元幹部が亡くなったり、知事の訪問先での“おねだり疑惑”が報じられ、県議会は全会一致で知事の不信任を議決した。
市長の言動も物議
そして始まった知事選だが斎藤知事を含めて、過去最高の7人が立候補。当初、出直しとなる斎藤知事には厳しい選挙という見方が大半だったが、いざ終わってみると14万票近い差を2位の稲村和美候補につけて当選を果たした。この結果に頭を抱えている人たちがいる、と全国紙の記者は、こう話す。
「投票日の3日前に、県内22市の現職市長が斎藤知事の対抗馬、稲村候補の支持を表明。会見に出席した相生市の谷口芳紀市長は、“私は少なくとも県知事としての資格がないんじゃないか、こう思っています!”と、強い口調で机を力任せに叩いて、斎藤知事に対する不信感を訴えていました。しかし結果は稲村候補は落選、会見での態度に対して“それこそパワハラだろう”などバッシングされました」
振り上げた拳が、自分自身に向かってしまった感のある谷口市長だが、これからの県政に対してはどのように臨むのだろう?