番号の偽装も

 危険なリストに載らないためにはどうするべきか。

「まずは手口を知ること。最近の傾向として、警察や役所をかたる手口が多い。国際電話や非通知での着信は不審なので身構えますが“下4桁0110は警察の番号”という知識をお持ちの方も多いためか、着信時の番号を偽装してかけてくる場合もある。あと、警察がビデオ通話を求めたり、ましてやそこで出頭要請や逮捕状が出されるということはないので、判断ポイントにしてください」(多田さん、以下同)

LINEアカウントから誘導される詐欺事例にも注意
LINEアカウントから誘導される詐欺事例にも注意
【画像】電話だけじゃない! LINEアカウントから誘導される詐欺事例も

 容疑をかけられたらパニックになって“いまどきの警察ってそうなんだ?”と変に納得してしまいそうだ。

「まず不安を煽り、パニック状態に陥れるのが詐欺電話の常套手段。“2時間後に電話が使えなくなります”などと音声ガイダンスでかかってくるケースも。指示どおりに受話器のボタンを押すと、そのまま詐欺師につながります。また音声ガイダンスでのアンケートを装って個人情報を得るパターンもあります」

 不動産会社や証券会社、リフォーム会社や太陽光パネルの会社などをかたるアンケート電話もスルーしよう。

「携帯には迷惑電話防止アプリの類いがありますし、固定電話でも非通知の電話を拒否するサービスなどがある。電話に出ないと空き巣を招くこともあるので、これらをうまく使って用心してください」