「第1話で曲が流れたときは、感動して泣いてしまいました。隣にいた母もウルッときていて」
フジテレビの月9ドラマ『デート~恋とはどんなものかしら~』の主題歌『あなたに恋をしてみました』を歌うchay。「連続ドラマの主題歌は、夢だった」と語る彼女を、恋愛リアリティーバラエティー番組『テラスハウス』に“まいまい”として出演していたことで記憶している人も多いはず。
「たくさんの方に自分の曲を知ってもらうきっかけが、なかなかなかったんです。コンスタントに新曲をリリースできなかったり、母しかいないライブ会場で歌うこともあった時期に、たまたまテレビで見て、これしかないって思って勇気を出して応募しました」
視聴者として楽しんでいた人気番組への出演。“テラハ”メンバーとなった翌日から、世界がガラリと変わったそう。ツイッターのフォロワーが一夜にして数百人から8万人になり、ブログにも何百万人ものアクセスが。街で頻繁に声をかけられるようになった反面、“よく思われたい気持ち”が誤解されてバッシングを受けたことも。
「初めての経験だったので、戸惑いました。傷ついて、泣いて。でも、それを乗り越えて成長できたし、強くなれたと思います」
カッコつけたり、飾ったりするよりも“素”でいるほうが自分らしくていいというのも、テラハに出演したことで気づかされたこと。この“素”を出すことは、曲作りにも影響しているという。
「自分の弱いところや恥ずかしい部分を出せるようになりました。『あなたに恋をしてみました』の歌詞も実体験を基に書いています。主人公のふたりが恋愛に不器用で、一生懸命すぎて空回りしちゃうところが自分に似ていると思って(笑い)」
ドラマの世界観にピッタリ合う’60年代を意識したサウンドとミュージックビデオ。
「耳はもちろんですが、目でも楽しんでいただけるアーティストになりたい。私がシンディ・ローパーを見て思ったように、イヤなことが忘れられて、元気をくれる存在になりたいです」