1月6日に伊勢神宮へ参拝した石破茂首相に「マナー違反」の声が集まっている。
毎年年頭に総理大臣筆頭の閣僚は伊勢神宮へ赴くのが慣例となっている。参拝方法も慣例に則り、一般参拝よりも厳粛な御正殿に近い「御垣内(みかきうち)」で行う。御垣内に入る際と出るときは一礼をするのがマナーだという。
ところが、首相は閣僚の先頭に立って御垣内に入ったとき、一礼するところを素通りしてしまった。その一方、列の後方にいた自民党の衆議院議員は一礼をして、御垣内に入ったという。
《石破だったらやるだろう》
この首相のマナー違反が知られるとネットからはこうした声が起きた。
《食事や初対面時の挨拶を見た後だから、石破だったらやるだろう》
《ただ一言「みっともない」》
《あの年で作法を知らないなんて恥ずかしすぎます。もともとマナーが悪いから仕方ありません》
最早怒りを超えて呆れた投稿が。
首相の参拝での違反について全国紙政治部記者は次のように語った。
「石破首相は昨年11月のAPECで座ったまま各国首脳と握手したり、箸の持ち方がおかしかったり、おにぎりの食べ方が汚かったりと数々のマナー違反が指摘されていますが、またかって感じてすね。
伊勢神宮参拝は年初に当たって内閣が行う象徴的な行事です。歴代の内閣も毎年伊勢神宮で参拝していますが、過去の首相は御垣内に入る際と出る際にそれぞれ一礼しています。石破首相は総裁選に5回も出馬するほど首相への意欲を見せていましたが、いざなってみたらこれでは首相の椅子に座りたかっただけかもと疑われますね」
総理大臣就任以来、マナー違反が次々と発覚してしまい批判されてきた石破首相。このまま官邸の主でいられるのだろうか。
「12月の支持率は8社中6社が先月よりマイナス。1月5日にJNNが行った世論調査でも前回調査よりも0.7ポイント下落です。これ以上批判が殺到するなら7月の参議院選挙まで持たないかもしれません。令和7年度の予算が通らなければ総辞職。通っても、首相は党内基盤が弱いから“石破降ろし”がスタートするでしょう」(前述の全国紙政治部記者)
一時は「総理大臣にしたい国会議員」トップに輝いたこともある石破首相だが、数々のマナー違反で当時の期待は見るも無残な状況だ。ここから立て直すには、思いきった政策転換とマナーについて勉強することが肝心だろう。
何せ永田町では嫌われ者の石破首相が縋るのは、国民の支持しかない。総裁選で言っていたように国民の声に耳を傾けるべきだ。