洋服選び、“似合うかどうか”はどうでもいい
YouTubeチャンネル『仲里依紗です。』では爆買い、食べまくり、覆面レスラーのような格好で踊りまくりなど、素をさらけ出している仲。自分らしく生きる姿が歩と重なるが、その根底にはどんな思いが?
「自分をいちばん信じてあげなきゃという気持ちは、年を重ねるごとに強くなってます。周りを気にすることはいいことでもあるけど、時に世界を狭めてしまう。例えば、海外に行くと突然ガッと腕をつかまれて“その服どこで買ったの!?”ってよく聞かれるんですが、日本では皆無。みんな、気になって知りたいことを聞かずに心に秘めてるのかなぁ?」
自身で洋服ブランドも手がけるファッショニスタ。服のチョイスも“自分らしく”のギャル精神。
「“似合わないから着ない”っていう人が多いけど、私は好きかどうかで決めるんです。似合うかどうかは、どうでもいい。だから試着も絶対しないです。面倒くさいっていうのもあるけど(笑)」
デビュー当初は空気を読んでいた。いまは生き急いでる
デビューしたころは正統派のイメージが強かった。変わる契機は何だったのだろう?
「最初のころは確かに大人の顔色をうかがうなど、ちょっと空気を読んでいました(笑)。 でも、SNSが普及して“里依紗ちゃんのここが好きです”といったメッセージをダイレクトに受け取れるようになると、“あ、これでいいんだ”とわかり始めて。(誰かに)つくっていただく仲里依紗ではなく、自分のままで。私はSNSによって自分を出せた。すごく感謝してます」
昨秋、35歳を迎えている。30代後半の展望は?
「年齢を重ねていくにつれて、いろんな焦りが出てきますね。私は基本的に生き急いでいて、いつも焦ってるんですけど、それがさらに加速しています(笑)。買いたいものは早く買いたいし、やりたいことは早くやりたい。忙しくてやらないでいたことを早くやらないと! Hurry up!みたいな。私はこの焦りが大好きだし、それがどんどん自分を前に進めてくれているんだと思います」
やりたいこととは?
「本当にいっぱいあるんです。カラコンのプロデュースとか、深夜まで開いているアイス屋さんとか。日本は閉店が早いんですよ、夜に食べたいのに(笑)。そんなふうに、ただただ自分の好きなことをやってみたいんですよね」
歩のファッションのポイントは?
「お洋服は衣装さんが年代ごとに用意してくださっていて。歩のキャラに合わせてヒョウ柄とか、わりと派手(笑)。歩が古着バイヤーになると、ちょっと古着テイストになったり。ネイルも当時っぽいスクエアだったり、カラコンも縁が大きかったり。そしてスマホを持ち始めると、ナチュラルテイストへ。自分でも“あのときこういう格好してたな”と懐かしみながら演じています」
取材・文/今井ひとみ