中居正広をめぐる女性スキャンダル。その余波が思わぬところに及んでいる。
「1月20日、総務省消防庁が現在放送中の月9ドラマ『119エマージェンシーコール』(フジテレビ系)とタイアップしたPRポスターの配布を延期することを明らかにしたのです。これは全国の市町村の消防本部などに計約5500枚を配布する計画だったとのことですが、メディアの取材に対し同庁は『広報のタイミングとして適切ではないと判断した』と回答しています」(芸能ジャーナリスト)
《頑張ってる出演者には気の毒》
同作は消防局の通信指令センターを舞台にしたオリジナルドラマ。女優・清野菜名主演で13日からスタートし、20日に第2話の放送を迎えたばかり。これからますます盛り上がりを迎える前の“緊急事態”にSNSでは、
《中居さんの件で、微妙な空気…消防士さん、かわいそう…》
《公的機関にご迷惑をお掛けしてしまったら、いよいよマズいな……》
《頑張ってる出演者には気の毒》
と、消防庁やドラマ関係者への同情の声が寄せられている。その原因はもちろん、中居の女性とのトラブルをめぐり、社員の関与が疑われているフジテレビが17日に開いた会見にある。
「約100分に渡っておこなわれたフジ社長・港浩一氏による会見ですが、動画撮影はNG、しかも“会場が狭い”という理由で週刊誌やネットメディアを締め出しての強行開催。それでいながら質問に対して30回以上も『回答を控える』と、あまりにも逃げ腰なものでした。
しかも1年半前の出来事に対してようやく調査委員会を設置すると宣言。これは事態の当座の沈静化と時間稼ぎを狙ったものという見方がもっぱらです」(前出・芸能ジャーナリスト、以下同)
これを受けて40社超のスポンサー企業が、フジテレビで放映していた自社CMを公益社団法人ACジャパンの公共広告に差し替える動きが広がっていたことは報じられていたが、政府機関にまで避けられてしまっている。
だが中居ショックはこれにとどまらないという。
「ロケの撮影を断られているという報道もありましたが、実際に影響が出始めているようです。21日放送の『DayDay.』(日本テレビ系)では南海キャンディーズ山里亮太が『僕の周りで番組を作っている人たちがロケをさせてくれないってとこがいま出てきてしまって、準備したものも全部ダメになったりする』と嘆いていました。スポンサー離れどころの話ではなくなってきています」
これが長引くと、さらに深刻な事態を招きかねないというのは、とある芸能プロダクション関係者だ。
「ロケといえば『新しいカギ』の人気コーナー『学校かくれんぼ』も代表的ですが、イメージダウンを避けて応募する学校が減ることも十分考えられます。同番組は他にも学校頼みのところがあり、その協力なしでは企画が成立しないコーナーも多く抱えていますから、番組が継続できない可能性もある。ほかにも例えば散歩番組で事前に取材許可を得ようとしても渋られたり、あるいはアポなしで訪問したい場合も、店によってはフジへの印象の悪さからNGを出しかねません。また最悪、街頭インタビューも断られるケースも出てきてしまう」
フジテレビが日本から追放されてしまうのか……。