LAレイカーズのレブロン・ジェームスと握手を交わす佐々木朗希(公式インスタグラムより)
LAレイカーズのレブロン・ジェームスと握手を交わす佐々木朗希(公式インスタグラムより)
【写真】球場外では23歳の若者、LAのスーパースターを前に顔を綻ばせる佐々木朗希

 山本由伸(26)がドジャースと約500億円の契約を交わしたのは25歳の時。オリックス・バファローズには約72億円の譲渡金が支払われたが、片やロッテのそれは約2億5000万円と、「あと2年待てば」山本と同等、それ以上の金額が入ってきた可能性も否定できない。

育成費用を差し引けば“赤字”か

 もとよりメジャー志向で、ポスティングによる早期移籍が既定路線だった佐々木だけに、野球専門で取材するスポーツジャーナリストは「ロッテも承知で受け入れたはず」と擁護するも、

ロッテ入団時の契約金や、在籍4年間で支払った年俸を合算すると約2億5000万円になりますが、育成にかけた費用なども差し引けばおそらく“赤字”。予定外だったのは移籍を2年早めたことで、ロッテは優勝するための戦力を失ったどころか“ビジネス”にもならなかった。

 これで万一にも将来、メジャーからNPB復帰となった際にロッテではなく、他に高額年俸を用意する球団を選んだとなっては目も当てられない。彼にも“ロッテ愛”があったことを信じたいですね」

 入団会見の挨拶では最後に、

「自分の挑戦を応援してくださった千葉ロッテマリーンズ関係者の皆様、5年間応援してくださったファンの皆様に本当に感謝しています」

 “夢の舞台”への早期挑戦を許諾してくれたロッテ球団、そしてファンに感謝の意を述べた佐々木。世界一の投手になった暁には、あらためて「ロッテのおかげです」とPRしてくれれば“黒字”になるのだろう。