男性患者は「院長を信頼していた」と言う。
「ちょっとした気遣いができるんです。医師には偉そうな態度をとる人もいますが、そんなことはいっさいなく、個別の事情をくみとって診療方針を決めてくれました。診察は丁寧だし、やさしい先生ですよ」(同患者)
クリニックの紹介サイトでは院長挨拶で、
《めざましい医療の進歩の中で、心の通い合う医療が求められてきています。当院では、地域における医療の役割をどう果たすかを考えています》などとアピール。
身体や病気についての心配や疑問などを、いつでも聞ける雰囲気づくりを重視していたという。
逮捕後、体調不良を訴えて入院
自宅はクリニックと同じ千葉市緑区内ながら、距離はだいぶ離れている。閑静な住宅地に建つモダンなデザインの豪邸だ。
「10年ほど前に引っ越してきて、ご夫婦で近所にあいさつ回りをされました。ご主人(山本容疑者)とは会えばあいさつする程度のお付き合いですが、穏やかで常識のある男性という印象でした」(近所の女性)
別の近所の女性は「あのお宅はご夫婦とも忙しいから、じっくりとお話したことがないんですよ」と話した。
逮捕直後、容疑者は体調の不良を訴えて、その日のうちに釈放。警察関係者によると、入院することになったという。
盗撮目的など動機の解明は、復調を待つしかない。さすがに“仮病”ということはあるまいが、回復次第、自分のしたことと向き合ってもらいたい。