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ー スカートの中に芸人が入ってくる

 元フジテレビ長野智子アナウンサーが1月24日、文化放送の『長野智子アップデート』で、古巣であるフジテレビの問題について言及した。

スカートの中に芸人が入ってくる

 同番組では、23日に引退表明した中居正広の女性トラブルを巡ってフジテレビが社内説明会を開いたことを伝え、長野智子アナは以下のようにコメントした。

「社員が経営陣に対して現場の怒りや思いを伝えたのは本当によかったと思います」

「いまフジテレビが問われているものは、なぜ海外の株主からの外圧によってではなく、内部からの動きによって企業としての説明責任を果たせなかったのか、また、報道機関としてありえない会見をしてスポンサーの信頼を失い、広告の差し止めという致命的な状況にまで至ったのか、というフジテレビの企業統治能力だと思います」

 長野アナは17日にも番組でこの問題に言及していて、フジテレビに対して「怒りを感じる」と古巣の対応を厳しく批判していた。

 また、長野アナはフジに在籍していた80年代を思い起こし、「今のように上場もしていませんでしたし、コンプライアンスという言葉もなかった時代。セクハラに当たることは多く経験してきました」とも話していた。

「長野さんはフジテレビ時代に壮絶なセクハラ被害に遭っていたといいます。たとえば、ロングスカートをはいていると本番中に芸人がスカートの中に潜り込んできたり、お尻を触られたり胸をわしづかみにされたりはしょっちゅうで、おはようと言いながら二の腕を触られるのも日常茶飯事だったようです」(テレビ局関係者)

 いまでは信じられないセクハラ行為だが、当時は「ふざけないでくださいよ」と笑ってやりすごすのが精いっぱいだったという。あるインタビューで、「いちいち不快だと報告すれば、女はめんどうくさいと言われ、仕事を外されるなどの影響があるかもしれないと忘れるようにしていました」と語っている。

 ただ、そんなセクハラを受けても、「フジテレビの社員時代は、やっぱりフジテレビが一番だと思っていた」と“フジテレビ愛”を著書の中で語ってもいる。

「明るい社風、風通しのいい職場、そして個性豊かなディレクター陣。まさにテレビ界の“三冠王”」

 好きだからこそ、今回の問題に関する杜撰な対応が許せないのだろう。長野アナは24日、「企業として最大の危機」「うみを出しきって大改革をしないと報道機関としての役目を果たせない」と強い言葉でコメントを締めた。

 フジテレビは23日の臨時取締役会で日弁連のガイドラインに基づく第三者委員会を設置することを決めたが、長野アナの声は届いているのか。3月末までに調査報告を出すとしているが果たしてーー。