今年は昭和100年。大人が元気で、子どもの数も多く、熱量の高かったあの時代を懐かしみ、憧れる人たちが増えている。
レディコミの女王・井出智香恵の自伝漫画が話題
そんな昭和を駆け抜け、平成、令和の現在も、70代にして現役で漫画家を続けているのが井出智香恵さんだ。
1966年(昭和44年)に少女漫画誌『りぼん』でデビュー。1980年代からは大人向け漫画へと路線を変更し、ドロドロの恋愛ものや嫁姑問題が題材のレディースコミックブームを牽引する。
嫁姑の壮絶な争いを描いた作品『羅刹の家』(週刊女性で連載)はドラマ化。また、初期作品の『ビバ!バレーボール』の絵柄がグッチのコレクションとなったり、大英博物館の漫画特集の際にメインに飾られたりと、世界的にも認められている。
これまで描いた漫画は10万ページ以上。まさに女性漫画家のレジェンドともいえる井出さんだが、最近では7500万円もの「国際ロマンス詐欺」の被害者となったことでも話題となった。
そんな井出さんが現在、週刊女性誌上にて半自伝的漫画『ペンにりぼんを』を連載中だ。実際に起きた事件や、有名人のエピソードも度々登場し、「朝ドラみたいでおもしろい」「昭和っぽさがあふれる画風がいい」などと話題となっている。
戦後間もない昭和23年、長野県の貧しい農村で生まれたチカ。男尊女卑が当たり前で男子の誕生が望まれた当時、4人目となる女子の誕生に両親は落胆を隠さなかった。
その後、親たちの反対を押し切って上京。働きながら出版社に漫画の持ち込みをし続けたチカが切り拓いていく人生は――。
井出さんによると「作品の創作秘話はもちろん、夫からのDVやお金の無心に耐え続けた私のレディコミさながらの私生活も、すべて描きたいと考えています。今後、手塚治虫先生や赤塚不二夫先生、水島新司先生、弓月光先生、細川智栄子先生などとのエピソードも登場させますから、皆さん期待してくださいね」とのこと。
『ペンにりぼんを』は現在、各種電子書籍サイトにて、一部を無料配信中。
毎週1話づつ配信されており、最新話は週刊女性本誌で読むことができる。
昭和に思いを馳せつつ、一気読みしてみてはいかがだろうか。
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