若かりしころのディーンはアメリカ、韓国、中国、ベトナム、カンボジア、タイなどを渡り歩いた。香港でスカウトされ、その後は台湾で活躍。
「それは極端な例ですけど、リスクのほうが大きい根本的変化が必要なほど、ドツボにハマることって人生にはあると思うんです。そのとき、自分で変化することを選択できるだけでも、すでに幸運だと思うんです。もちろん、単純に食べ物や運動の仕方を変えるだけで健康状態がよくなって解決することもある。選ぶことを諦めない、ということかもしれないですね」
マイシューズを買って教室に通うほどタップにハマった
神木といえば、シリアスなシーンで突然踊り出すタップも代名詞。
「以前、なんとなくやったことはあったんですが、ちゃんとした形ではなくて。『正直不動産2』の撮影前は、しっかり準備期間をいただきました。やってみて思ったのは、自分に合っているということ。楽しめるんですよね。仕事として、役としてやっているというよりは、新しい人生の楽しみ方に出会ったような感じで」
シーズン2の後も、個人的に練習を続けていたというから驚きだ。
「それで終わりにしちゃうのが不自然なくらいしっくりきていたので。だからマイシューズも買って。何ならそれにアレンジまで加えて(笑)、教室に通っていました」
タップとの付き合いは、今後も続けていきたいと微笑む。
「神木のタップは、言葉を発しないセリフでもあるんです。今作の撮影でも、振り付けの流れや抑揚をみんなで話し合って変えながら進めました。そんな神木の過去と現在が、未来にどうつながっていくのか? 希望が残る形で描かれているので、ぜひご覧ください!」
制作統括の山本敏彦氏は「シーズン2で強い個性を発揮したのがミネルヴァの神木、そして花澤(倉科カナ)でした。このふたりがどうやって立川店を立ち上げていくのか? ここを描かずして次に進めないなと思いました」と話している。ということは、さらなる続編も?
ディーンに前のめりで聞いてみると、
「あははは(笑)。そういう展開があったら面白いですよね。そして、もし登坂不動産とミネルヴァが海外の物件をめぐって争ったりするなら、ミネルヴァのほうがやや有利かもしれないですよね。神木は言語が通じない国でもタップを踊れますから(笑)」
2月5日(水) 夜8時30分〜放送(NHK BS)