「私たちはホステスじゃありません」
「ある女性アナウンサーは、新入社員歓迎会の席で初体験など性的なエピソードを答えるまで質問され続けたと話しています。飲みの席ではなく仕事の現場でも制作スタッフらが“Sから始まる3文字のことばかり”を朝からずっとしつこく聞いてきたり、話していると」(同・出版ジャーナリスト、以下同)
『アナ本』の発行元は“フジテレビ出版”。当時のフジの出版事業だ。つまり自社の社員が自社の女性アナに対し、数々のセクハラ的行為をしていることを、自社メディアが記している。
「ある上司はそれまで挨拶を無視していたのに、いつの間にか“おはよう”の言葉とともに肩を抱き寄せるように。そういった社内事情を女性アナが話している。今、フジがすべきことは自社の問題・内情を調べ、明らかにし、自浄することでしょう。この2冊はアナウンス部の内情が記されていますが、もちろん自浄のためではない。面白おかしく、社員に露悪的に語らせたものです。今回の中居さんとフジの関係で続々と内情が明らかになってきていますが、そのような環境は何十年も前から続いてきたものだとわかります」
『アナ本2』は、《三人娘の書き下ろし恋愛処女小説》付き。“三人娘”はもちろん有賀さつきさん・河野景子・八木亜希子の、“フジの女性アナ人気”を象徴する3人だ。表紙は半分ほどバストがあらわになった写真だ。
「3人の初仕事の衣装はバニーガール姿が用意され、散々悩んだ末に自ら折衷案を出して回避したと八木さんが同書で話しています。当時、八木さんは“私たちはホステスじゃありません”と上司にかけ合った。しかし、報道のとおりならば、女性アナをホステスのように使うフジの体質は令和まで残っていたということです」
“楽しくなければ”は、男性視点だけのものだったのだろうか。