自民党の松川るい参議院議員が、1月26日に更新したブログが物議を醸している。
半年ぶりに投稿したブログのタイトルは《誹謗中傷大国ニッポン~そろそろいい加減にしよう~》というもの。冒頭に《わが日本、そろそろ誹謗中傷社会の度が過ぎるのではないでしょうか。そして、究極のホワイト社会、生きづらい世の中になりました》と切り出す。
次に先日芸能界を引退した中居正広や、ネットの誹謗中傷で自ら命を絶った竹内英明元兵庫県議の件に触れ、《憶測に基づくバッシング》に対して警鐘を鳴らした。
《言う人によって説得力無くなる》
そして以下、4点の対策を提案。
・誹謗中傷したら、即座に発信した個人が特定できるようにする
・PV数を稼ぐビジネスモデルをやめる、または、PV数を稼ぐビジネスモデルを許容するのであれば、本人に取材もしていないような「こたつ記事」については、本人から申し出があれば即刻削除することを義務付ける
・オールドメディア(紙媒体、地上波放送局)は、ネット上の言説について、自身の独自取材や判断を厳正に行い、盲目的な後追い記事を書かない矜持を持つ
・ネット上の誹謗中傷を浴び続けた場合にどのような心理的経過を辿って闇に堕ちていくのか(その結果自殺に追い込まれることも含め)、精神病や心理学などの専門家による解説を広く世の中に知らしめ、世の中の常識とする
しかし、このブログは大炎上。タイトルの《誹謗中傷大国ニッポン》がXでトレンド入りし、批判が溢れる事態に。しかも松川議員が、過去に大阪都構想について「大阪みたいなちっちゃなトコロで小さく分けても」と大阪を軽くみた発言までもが掘り起こされてしまった。
おまけにネットユーザーからはこんな声も。
《言う人によって説得力無くなるからやめとけばいいのに》
《こういうのってまともな人が言ってこそだよね》
《エッフェルおばあさん?だっけ あだ名つけられて悲しかったんだろうな》
といった白けたコメントが投稿された。
松川議員のブログが炎上した理由についてリスクマネジメントに詳しい大学教授は、「松川議員は自己評価が高すぎる」とした上で次のように語った。
「まず国会議員がこんな発言したら“言論統制するのでは?”と疑われますので、下手に触れるべきではありません。しかも、タイトルも過激すぎます。ブログで《PV数を稼ぐビジネスモデルをやめる》と提言しているのに、ご自身も同じことしているのに気づいていないのはダメです。こうした繊細な話は、自民党内で提言する方が先でしたね」
松川議員と言えば、取り上げられる度に出てくるのが「パリ視察の報告書」だ。党の視察だから自民党に提出済みで問題はないのだが、有権者への対応としては不誠実と言える。
先ずは、ご自身がどんなイメージをされているのかを考えた方がいいだろう。