2月3日の放送で7000回の記念会を迎えるはずだった、TBSラジオ『生島ヒロシのおはよう定食/一直線』のメインパーソナリティ・生島ヒロシの降板が発表された。26年以上も続いていた長寿番組“打ち切り”の背景に「松本人志・中居正広」の余波ーー。
《人権方針に背く重大なコンプライアンス違反があった》として、1月27日に生島の降板を決定したTBSラジオ。すると同日、
《ひとつは、私が友人から送られた不適切な写真をラジオスタッフに送ってしまい、女性スタッフから大変不愉快とのご指摘を受けました。
さらには、朝の90分の生放送中、思わずスタッフに対して当たりがきつくになってしまったことがありました。》
生島自身が会長職を務めていた芸能事務所『生島企画室』HPにて、自ら“コンプライアンス違反”の詳細を説明。全ての役職の退任と、芸能活動の無期限自粛をもって“けじめ”とした。
降って湧いたような突然の降板劇に思えるが、ラジオ局やテレビ局をはじめとした“芸能界”において「同様の事態が続く可能性があります」とは、芸能プロ事情に精通するスポーツ紙・芸能デスクの弁。
「現在、各社で社員やスタッフへのセクハラ、パワハラに関する聞き取り調査が行われ、コンプライアンスを司る部署には被害を訴えるメールが寄せられ、相談者も多いと聞きます。生島さんのケースも自社調査で明らかになり、本人確認した上で話し合いが行われ、降板が決定したと聞きます」
各社のセクハラ・パワハラ調査のきっかけとなったのが、中居正広の女性トラブルと、フジテレビで起きているとされる女性アナウンサーや局員の“上納”問題。スポンサーも看過できない大事態になったことで、今までは“泣き寝入り”していた被害者が声を上げやすいムーブが起きているとのこと。
戦々恐々とする大物タレントたち
「プライベートでの性加害が報じられたダウンタウン・松本人志さん、そして中居さんと芸能界のトップに対する“告発”、そして“失脚”が業界に与えたインパクトは大きい。これまで見て見ぬふりされた、ひた隠しにされた“芸能界の闇”が明かされる、いわば”浄化”への第一歩になったと思います。
これでビクビクしているのが、女性アナや番組スタッフにセクハラ・パワハラを繰り返してきたタレントたち。特に自分のレギュラー番組を抱え、傍若無人に振る舞っていた“身の覚えあり”の大物タレントは戦々恐々としているでしょう。
なんでも、番組内でも日常的に女性アナへのセクハラ行為をしていたお笑いタレントは、“あの子、嫌がってなかったよな?”とマネージャーに確認しているそうですよ。今後は少しおとなしくなっているかもしれませんね(苦笑)」(同・芸能デスク)
時代を作ってきた元国民的スター・中居はある意味、時代錯誤がまかり通っていた芸能界を変えるきっかけを作って去ったのかもしれない。