「実は、警察が2024年7月に容疑者女性のところに行って、誹謗中傷の書き込みをしていた端末を押収したんです。それでも懲りずに、別の端末を使って、また書き込みを続けていました。

 2年前から悪質な書き込みだと感じており、ブログの運営会社に相談をしたのですが、対応はしてくれませんでした。

 そこで、警察と弁護士に相談したのですが、その時点だと“証拠が少ないから、被害として受けられない”とのことでした。誹謗中傷の内容は保存していたのですが、これでは少ないということだったんです。

 その後も被害状況をまとめ続けて、再度、警察に相談をして、被害の証拠として提出しました」(堀ちえみの夫)

被害を公表しないタレントが多い

 こうしたネットの書き込みによる誹謗中傷は、増加の傾向にある。堀の夫は、そうした被害にあった際は、泣き寝入りせずに、公表すべきだと語る。

「私たちが警察に相談した際、こういった誹謗中傷で困っているタレントさんや芸能人は多いと聞きました。でも、なぜ公表しないのか。それは“自分の名前に傷をつけたくない”といった心理が働くからだそうです。誹謗中傷してきた“犯人”がわかっても“二度と誹謗中傷を書き込まない”という約束をして事件化はしないという流れになることが多いようです。

 でも私は、被害は公表しないとダメだと思っています」

 2月6日、堀はブログを更新した。

《私に誹謗中傷を送り続けた容疑者逮捕に関して。メディア取材依頼に応じて、自分の言葉で説明し、経緯をお話しさせていただきます。いつもご心配をおかけして、申し訳ございません。励ましのメッセージもありがとうございます

 と、心配するファンに向けた感謝の言葉もつづっていた。ネットで繰り返す誹謗中傷の書き込みや投稿も、相手の心を傷つける犯罪行為になるのだ。