亀梨和也が嫌っていた福田淳社長
「亀梨が福田淳社長のやり方を受けれいていない、ということまで踏み込んで書かれていて、驚きました。福田さんは“路上キス”写真を取られるなどアイドル事務所の社長として脇がちょっと甘い。その点を亀梨は嫌っていたようです」
亀梨といえば、創業者でもある故メリー藤島さんの寵愛を受けたアイドルだ。恩人だと口にしていた。
「仕事があまり入らないと、『メリーさん、仕事を入れてください』と直に甘えていましたね。TOKIOの松岡昌宏らと一緒によく、隠れ家のバーに行ってはメリーさんに直談判していました。するとしばらくすると、CMが決まったりしていました。旧ジャニーズはいけない面もありましたが、タレントに仕事を取って来る圧倒的な営業力があり、その恩恵を受けたアイドルにとっては、現在の契約は、しがみつくような密の味ではないようですね」(プロダクション関係者)
話が少し脱線したが、冒頭のKAT-TUNの解散がきっかけで露呈した、旧ジャニーズにあってスタートエンターテインメントにないものはなにか。
それは目先を利かせた広報力だという。先でのスポーツ紙が明かす。
「以前は、芸能界全体の動きを見て、いつ何を、どのように発表するかを、割と戦略的にはめ込んでいたんです。KAT-TUNの解散が明らかになった日は、在京のスポーツ紙にとっては特別な日だったんです。年に一度の映画イベント『ブルーリボン賞』が開催され、ほとんどの記者は授賞式の現場で、俳優のアテンドや進行・運営にあたっていました。翌日の紙面も、その模様を大々的に報じる予定でした。
結局、KAT-TUNの解散発表で急な対応を迫られ、『ブルーリボン賞』の記事も“ラージラージ”にできなかった。記者からは、『以前なら、こんなタイミングで発表することはなかったのにね』という恨み節が聞かれましたよ」
週刊誌がスクープを仕込んでいたため、出される前に公表するということはこれまでもあったが「KAT-TUN解散」記事は、週刊文春にも女性誌にもなかった。
「要するに、その日に発表しなくてもよかった案件だったわけです。もう少し、発表のタイミングは考えいただいてもよかったと思いますよ」(前出・スポーツ紙記者)
スポーツ紙の事情には一切配慮しない発表も潔くていいが、ハレーションを起こすこともあるという後味を、KAT-TUNの解散発表は残した。