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国立劇場(公式Xより)
《老朽化して改修では無理。使えないから建て直すとおっしゃっていましたよね?使ってるじゃないですか。これだけの人を入れてるじゃないですか》
閉場のはずが“ファッションショー”
国立劇場が建て替えのために閉場して1年以上が経った。新劇場を建設する事業者選定は目途が経っておらず、歌舞伎や文楽、日本舞踊など、日本の伝統芸能存続の危機を危惧する声も上がっている。そんな中、国立劇場を有効に活用しようとする動きがあるものの、物議を醸していて……。
「国立劇場は舞台機構の老朽化やバリアフリー対応を理由に建て替えが必要と判断され、2023年10月に閉場しました。新劇場を建設する事業者の選定は過去に2回、入札を行ったそうですが不落となり、進んでいない状況なんです。当初、令和11年度の再開場を予定していましたが、事実上不可能となりました。
そこで国立劇場は、劇場を有効利用しようと旅行会社のエイチ・アイ・エスと連携して外国人観光客向けに新春歌舞伎のバスツアーや、ファッションブランド『SEVESKIG』の秋冬コレクションなどを企画。しかし、ネットでは老朽化を理由に閉場したはずが、利用を続けていることを疑問視する声が多いんです」(全国紙文化部記者)
国立劇場を運営する独立行政法人日本芸術振興会は公募の末、2024年7月に株式会社エイチ・アイ・エスと連携協定を結び、劇場を活用するための事業を行ってきた。そこで日本芸術振興会に問い合わせると、この“劇場活用”には理由があるそうで……。