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ー 《自分の子供を庇いたい気持ちは分かるけど…》

 ロサンゼルス・ドジャースに所属する大谷翔平の銀行口座から約26億円を不正送金し、銀行詐欺罪などに問われていた元専属通訳・水原一平被告。米現地時間の2月6日、連邦地裁で行なわれた公判では賠償金約26億円の支払いを言い渡されていた。

 だが今、水原被告の父親である英政さんの“息子は濡れ衣”とも取れる発言が物議を醸している。

 16日に『NEWSポストセブン』で報じられたのが、ノンフィクションライター・水谷竹秀氏が昨年10月に行ったという英政さんへのインタビューだ。英政さんは日本料理店の板前で、水原被告が6歳のとき、和食店を開くために妻子を連れて渡米。のちに被告は通訳となり、大谷の専属通訳を務めることになる。

 そんな英政さんは大谷のことを“翔平”と呼び捨てにしつつ、息子のことをこう褒め称えた。

《俺から見たら、一平は一生懸命やってたから。あれだけ寝ないで仕事してたんだから。奥さんより長い時間、翔平といたことは間違いないよ。一平は真面目だよ》

 一方で息子の性格について《あんな何もできない奴がさあ。1人でなんか、できるわけないじゃん》とも述べるのだった。

《自分の子供を庇いたい気持ちは分かるけど…》

「英政さんから言わせると、息子が1人で不正送金できるわけがない、大谷選手も関わっていたとでも言いたいのでしょうが、そこを断定すると大谷選手への名誉棄損にあたる可能性もあるので遠回しに表現しているのでしょう」(スポーツ紙記者)

 ところが、それでもインタビュー中、英政さんは思い余って、大谷への気持ちをこうしてぶつける。

《もっと翔平を調べたらいいんじゃない?翔平の性格を。彼のことわかんないでしょ? 俺はもちろん知ってる。ただ、俺の口からは言えない。俺のことじゃないから》

《多分、答えが出ないんじゃないかな。あなたの今の調べ方だったら。見ているところが(俺と)違うと思う。一平のことを調べても、あなたがわかっていることぐらいしか出てこない》

 だが、英政さんのこうした含みを持たせた言い方にネットは憤慨。

《見苦しい親子》
《とんでもない父親!》
《盗っ人猛々しい》
《自分の子供を庇いたい気持ちは分かるけど…》

 など、刑が確定したこの期に及んでも息子をかばう父親に厳しい意見が寄せられている。「英政さんが検察以上の情報を持っているとは思えない」と主張するのは、海外在住のスポーツジャーナリスト。

「今回の公判で検察側が提出した証拠の中には水原被告が銀行から不正に送金した際の音声など、動かぬ証拠が残っています。またFBIの捜査に対しても同被告は違法賭博と不正送金を認めており、当時、現地メディアも『FBIは大谷がこの一連の不正行為に関与していなかっただけでなく、詐欺の被害者であったと結論づけた』と報道している。もし息子の汚名を晴らしたいのであれば、しかるべき証拠を知らしめるべきです」

 果たして真実はどこにあるのだろうか?