発表されない「確認内容」
2月10日に放送された『ニュース7』では裁判が終結したことを報じていたが、最後に「NHKは今後もあらゆる取材において、確認を徹底していきます」と締めくくった。これに対してSNSでは、
《当時の番組のスケジュールなんて簡単に調べられたはず》
《この声明を出すくらいなら確認した内容を発表しろ》
と、非難の声が殺到している。
「多くの視聴者が感じたのは、“NHKは性加害問題をスルーしていたほかの民放とは違いますよ”ということを強調したかったのではないか、ということです。同番組は“しっかり検証した”その上で“NHKは性加害問題に直接関係ない”、さらに、どちらかといえば自分たちも被害者なのだということを言いたいがための構成になっていたような気がします。
問われているのは、性加害の事実を知っていて、1度も報じることがなかったテレビの責任と旧ジャニーズ事務所との関係性です。NHKも『紅白』をはじめ、大河ドラマなど旧ジャニーズタレントの出演はかなり多かったわけですから、しっかり検証するなら『第三者委員会』を設置して調査するべきです。そうなると、フジテレビの二の舞になりかねないとでも思ったのでしょうか……」(テレビ誌ライター)
このまま、ほとぼりが冷めるのを待つつもりなのか。
新事務所に移籍、あるいは独立した旧ジャニーズタレントは、依然にも増して活躍している。関連した報道も少なくなってきているが、この問題は決して風化させてはならない。