バリエーションは数十種類
FM群馬の担当者に話を聞いてみると、
「キャンペーンCMは、群馬県在住の方々が話す“家族のエピソード”を紹介するもので、その前後にTARAKOさんの声を使用しています。群馬県出身の国民的声優で、“家族”を想起させる声であることからオファーしたところ“明るい社会をつくる”という企画に共感いただき、出演を快諾してくださいました」
CMは、'23年4月にスタートするも、放送開始1年を迎える前に亡くなった。
「訃報に接し、私たちも大変ショックを受けました。ただ、TARAKOさんの貴重な声を今後も使い続けたいと思い、所属事務所に連絡をしました。すると、ご遺族から“ぜひ使ってください”とのお言葉をちょうだいしましたので、生前に収録した音声を、今も大切に使用しています」(FM群馬の担当者、以下同)
同CMでは、タイトルコールを含む3つのセリフで、TARAKOさんの声が使われている。驚いたり、楽しそうだったり、数十種類のバリエーションがあるという。
「放送のタイミングはランダムですが、今もTARAKOさんの声が聞けることを、群馬県民の方々にうれしく思っていただければ幸いです」
TARAKOさんの声は、故郷で生き続けている。