恋愛観の変化「昔は斜に構えていた」
幼なじみのひろみ(高石あかり)にだけは心を許せていた昭吾。しかし、寄せられた好意を拒絶したはずみで死なせてしまう。そして、現れた不思議な女神に“何度生まれ変わってもひとりの女性を愛し、結ばれる前に死ぬ”という啓示を受けた昭吾は、時空を超えながら実らぬ愛に翻弄され続ける……。
「なかなか現実的にはあり得ない設定ではありますが、でも、結ばれたくても結ばれないということは全然あると思う。その業を背負って、繰り返す。他のキャラクターは変化しても、昭吾だけは最初の記憶があって、地続き。この作品では、より愛を深く知るための業なのかなと思っています」
昨秋に28歳を迎えている。年齢を重ねる中での恋愛観の変化を尋ねると、
「昔は“嫌いなものが一緒だったらいいな”と、ちょっと斜に構えたことを言っていましたね(笑)。だけど、やっぱり好きなものが一緒のほうがいい。マイナスよりプラスを見るというか。好きなものが一緒なら、おのずと嫌いなものも一緒だろうし。好きな子と一緒に、好きな時間を過ごせることがいちばんいいなと思うようになってきました」