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ー 男性が駐車場で墜落死、女性は浴室で溺死 ー 5年前に購入したマンション
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ー 3か月前に山で遭難して救助された

 福岡県福岡市中央区のマンションで、2件の“連続怪死”事件が発生した。

男性が駐車場で墜落死、女性は浴室で溺死

 3月2日、午後10時3分ごろ、マンションの駐車場で、高齢男性が顔と両肘から血を流して倒れているのを通行人が発見。110番通報されて病院に搬送されたが、およそ40分後に死亡が確認された。

 通報によって駆けつけた福岡県警中央署の警察官がマンションを捜査していたところ、翌3日の午前1時ごろ、7階の部屋の浴室で高齢女性の遺体が発見される。女性は、水を張った浴槽に顔をつけて死んでいた。

「後日、亡くなっていた男性は、このマンションに住む妹尾政幸さん(77)と判明しました。政幸さんは、靴を履いておらず、死因は墜落死。女性は妻の妹尾さよさん(74)で着衣のままの溺死。住居内は荒らされたり、物色されたりした様子もなく、警察は夫婦の死因の関連を調べています」(全国紙社会部記者)

 妹尾さん夫婦が住んでいたマンションは築20年ほど、15階建ての総戸数120戸超で、福岡市の中心部にある。

「新築時は分譲マンションとして売り出されましたが、投資のために購入した人も多く、今は賃貸になっている部屋もあって、住んでいる人は頻繁に入れ替わっています。市街地にあって、鉄道の駅も近い。住人同士のつきあいといったものは、ほとんどありませんね。亡くなったご夫婦のことも知りませんでした」(マンション住民のひとり)

5年前に購入したマンション

2025年3月2日に転落した男性が倒れていた福岡市中央区マンションの駐車場
2025年3月2日に転落した男性が倒れていた福岡市中央区マンションの駐車場

 妹尾政幸さんは5年ほど前に、7階の70平米超の部屋を、ローンを組まずに購入。《無職》と報じられており、生前のFacebookには職業を《リタイア》と記していた。

 近くの商店街の店主は、事件当日のことを、こう振り返る。

「この辺りは治安がよいので、事件はほとんど起きないんです。でも、あの日は夜中にパトカーと救急車がやって来て、深夜3時ごろまでずーっと停まっていました。急病人が出たのかと思っていましたが……」

 夫婦に、いったい何が起こったのか。

「警察や近所の話だと、ご主人が何らかの理由で奥さんを風呂場で溺死させた後、自分は10階以上の階段の踊り場から飛び降りたって。ご主人のものと見られるサンダルと椅子が見つかったと聞きました」(商店街の店主)

 マンションの住人にも話を聞いてみたが、「奥さんは、つい最近も商店街で買い物していたという話を聞きましたが、私は直接の面識があるわけじゃないので、わかりません……」という。