立憲民主党が、今年夏の参議院議員選挙に蓮舫元参議院議員を比例代表で擁立する調整に入ったと明らかになった。今月中にも正式決定となる見通しだ。
立憲は“頼りない野党”のイメージ
蓮舫氏は、2024年7月に投開票が行われた東京都知事選に無所属で出馬。128万3千票を獲得するも、現職の小池百合子都知事、元安芸高田市長の石丸伸二氏に続く3位の結果となった。落選を受け蓮舫氏は自身のInstagramの配信で「国政選挙は考えていない。いったんピリオドだ」とコメントしており、ネット上では矛盾を指摘する声が相次いでいる。
《嘘つき蓮舫? 国政は出ないって言ってたのに? 国会議員はすべて嘘つきだったか》 《小選挙区じゃなくて比例で出るのかぁ。蓮舫さん、もう国政には出ない、出たら渡り鳥みたいだからと言ってなかったっけ?》 《偉そうに離党したのにね まるで偽装離党じゃん》
こうした声が相次ぐ理由を政治ジャーナリストが指摘する。
「蓮舫さんは昨年の都知事選には『都民のために無所属を選ぶ』と宣言し、立憲民主党を離党しています。今回、再び同党から出馬となればわずか1年ほどでの復帰となり、“見せかけ離党”と見られても仕方がありません」
もともと蓮舫氏の国政復帰は予想される展開の一つであった。ただ、復帰への期間が短すぎる指摘も多い。ネット上では立憲民主党の姿勢を批判する声も聞かれる。
《ぶっちゃけ、立憲民主党は新人を育てる能力が皆無なんでしょうね。だから知名度を頼りに、離党&都知事選敗北した蓮舫でも擁立してしまう》
こうした批判が生ずるのは承知の上で、それでも立憲民主党は蓮舫氏を擁立せざるを得ない事情もあると前出の政治ジャーナリストが続ける。
「参院選の比例代表選挙は、政党名、候補者名どちらでも投票できる非拘束名簿方式が取られています。知名度のある芸能人や著名人が擁立されるのはそのためです。蓮舫さんの得票数はジリ貧とはいえ、いぜんとして票を集めやすい存在なので白羽の矢が立ったのでは。ほかの目玉候補を用意できないと言っているようなものですが……」
比例代表からの出馬となれば蓮舫氏はかなり高い確率で国政復帰を果たすだろう。とはいえ、蓮舫氏の知名度頼みの立憲民主党に“頼りない野党”のイメージがつきまとうのも確かだ。