女優の小泉今日子と、俳優の中井貴一がW主演したフジテレビの人気ドラマの続々編『続・続・最後から二番目の恋』が、4月期の“月9”として放送されることが発表された。
第一期は鎌倉市が全面サポートしてくれたが……
同ドラマは、古都・鎌倉を舞台に、小泉演じる主人公のテレビ局プロデューサー・吉野千明と、中井演じる鎌倉市役所勤務の公務員・長倉和平の恋を描いたロマンチック・ホームコメディー。2012年1月に第一期が放送され、好評を博した。
その後、同年11月に『最後から二番目の恋 2012秋』が放送され、2014年に第二期となる『続・最後から二番目の恋』が制作された。今回は、第二期から11年後を描いたストーリーとなる。
脇を固めるキャストも飯島直子、内田有紀、坂口憲二と、前期からの俳優陣が続投しており期待は大きい。
ネットからも「また見れるのが嬉しいです。ぜひ見ます」「あのポンポンと勢いよい“仲良くケンカ”が久々に観られることがうれしいです」という声がある一方、こんなコメントも。
《あ~ドラマの高齢化。おじさん、おばさん狙いのキャスティング》 《フジは焼き直しのドラマしかできないの》 《最近のフジドラマはやたら過去の栄光に縋ってるのが多い気がする》
など、フジの企画力を問う意見も散見された。
フジテレビのドラマについて、制作会社プロデューサーは次のように語った。
「今年の1月期ドラマは『119エマージェンシーコール』が好評でした。TVerのお気に入り登録数ランキングでも100万超えで、4位と大健闘しています。
しかし波瑠さん主演の火9『アイシー~瞬間記憶捜査・柊班~』、上川隆也さん主演の水10『問題物件』、香取慎吾さん主演の木10『日本一の最低男 ※私の家族はニセモノだった』は、いずれもベスト10圏外です。視聴者から、フジのドラマはつまらないと思われている状況だと思います」
今回、11年ぶりに復活した『最後から二番目の恋』は人気ドラマでファンも多い。視聴率も期待できそうだが、難問もあるようだ。
「舞台の鎌倉市は、外国人観光客の増加によって、いくつかの地点でオーバーツーリズムが起きています。鎌倉駅を中心とする観光スポットは人が多くて市民がバスやタクシーに乗るのも大変だと訴えていますし、人気アニメ『SLAMDUNK』の影響で、江ノ島電鉄鎌倉高校前駅の踏切周辺では、観光客が車道に立って撮影するなど、危ない状況です。
2012年の第1期は、鎌倉市役所が全面協力してくれましたが、今のフジテレビは中居正広さんの性加害問題から明らかになった女性社員への人権侵害疑惑があるため、サポートを得ることは難しいでしょう。今の状況だと、ロケ地を確保するのも大変かもしれません」(前出の制作会社プロデューサー)
主演の小泉は、制作発表時のコメントで「撮影は非常に楽しく、順調に進んでいます!」と語っているが、今のフジテレビの状況を考えるとにわかに信じられない気も……。