大切にしている言葉は“きれいに生きましょうね”。
「これは、私のマネージャーをしていた母との合言葉なんです。普通の主婦だった母は、私のために芸能界の仕事をするようになりました。当時の芸能界は理不尽なこともたくさんありましたから。嫌な思いをすることも多かったですし、悔し涙もたくさん流しました。そのたびに“光子ちゃん、私たちはきれいに生きましょうね”と母がかけてくれた言葉が、いつしか心に染みついて。何事においても、自分がきれいな心でいられるようにしています」
自由に、そのまんま生きるだけ
91歳の大女優が今、持っている目標や夢とは何だろう?
「ここまで来たらどのくらい先があるのかって感じですから“ああなりたい”“こうなりたい”なんて考えていません。自由に“そのまんま光子”でわがままに生きるだけです。“わがままだったけど、いい女優だったね”と言ってもらえたら最高ね」
そしてこう続けた。
「この作品は、老女がハチャメチャをする摩訶不思議な映画ですから、覚悟してご覧ください(笑)。でも、アンジーの過去に何があったのかは描かれていないから、その部分を今度はやってみたいですね」
ちゃめっ気も、意欲もいっぱいだ─。
あの人に次ぐ酒豪だった!
アンジーは開店させたBARで、ゆったりとワイングラスを傾けながら、集う人々の心の機微を見守る。
「お酒は好きですね。中でもシャンパンが好き。若いころ、芸能界では“美空ひばりさんの次に酒豪”ともいわれたほどです(笑)。今は何かのお祝いのときに飲むくらいですけど」
『アンジーのBARで逢いましょう』
4月4日、新宿ピカデリー、シネスイッチ銀座ほか全国公開
4月4日、新宿ピカデリー、シネスイッチ銀座ほか全国公開
取材・文/池谷百合子