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ー 自分のクビをかけて吉本に訴えた加藤浩次

 『DayDay.』(日本テレビ系)で、MCの南海キャンディーズ山里亮太が語ったコメントに、視聴者の間で落胆の声が広がっている。

自分のクビをかけて吉本に訴えた加藤浩次

 この日、番組ではフジテレビの第三者委員会の記者会見を特集。被害に遭ったとされる女性アナウンサーと中居正広の間で起きたトラブルを含め、報告書で明らかになった一連の問題を扱った。

 番組冒頭、山里はこの報告について「かなり厳しい内容」「衝撃を受けて……」と語りつつ、「自分の言葉が誰かを傷つけてしまうんじゃないかと、いろんなこと考えて、ぼくはこの言葉が誰かを傷つけないといいなと……」と慎重に言葉を選びながらコメント。そして「残念でした。こんなことがあったんだっていう」「中居さんからの言葉も聞けたら、と思うところもあった」とも付け加えていた。

 だがSNSでは、彼の歯切れの悪いコメントに批判が噴出し、一様に“比較対象”としてある番組や芸人の名前を挙げていた。

《山里、MCなら腹決めてほしい。そう思うと、加藤浩次。すごかったな》
《山里はなんの思想も信念もない。ただのその場の雰囲気芸人。そんな奴にMCの資格ない。加藤浩次は自分のクビをかけて吉本を生放送で訴えた》

 など山里への失望と同時に、かつて『スッキリ』でMCを務めた加藤浩次に“期待”する意見が多く寄せられたのだ。「山里さんが中居さんをかばう背景は根深い」というのは、さる芸能ジャーナリストだ。

「やはりそこには中居さんとの関係性があると思います。『ナカイの窓』などで何年にもわたり共演し、信頼関係を築いてきた相手です。だからこそ客観的かつ厳しい言葉を発することにブレーキがかかってしまったのかもしれません」

 多くの人が権力に屈しなかった加藤を思い浮かべても無理はないという。

「加藤さんは2019年、吉本興業で闇営業問題が起きた際、生放送の『スッキリ』で『このまま会社の体質が変わらないなら僕は辞めます』と堂々と発言し、大きな反響を呼びました。

 また会見を開いた元雨上がり決死隊の宮迫博之さんやロンドンブーツ1号2号・田村亮さんの姿に、『本来はお笑いをやるべき人間が涙を流している。それを会社がここまで追い込んだんだ』と怒りを露わにしていたんです。もちろんその言動は物議も醸しましたが、共感する者視聴者も多かったことは事実です」(前出・芸能プロ関係者、以下同)

 そんな『スッキリ』は2023年3月に17年間の歴史に幕を閉じ、そこで“天の声”として加藤を支えていた山里が、今は後続番組『DayDay.』のMCを務めている。

「加藤さんが“覚悟の人”だったという印象が強いだけに、山里さんの“安全運転”が余計に目立ち始めています。山里さんはお笑い界ではMCとして評価されてきましたが、こうした問題にどう向き合うかが、今後のキャリアにおいては問われるのかもしれません」

 まさかの加藤浩次待望論の行方は……。