何はともあれ、8日に逮捕され、16日朝まで警察署内に8夜勾留された広末。娑婆の空気を吸うことができ、迎えの車に乗り込んだ際は緊張が解き放たれたのか、笑顔を見せていたが、いつまでも笑ってばかりはいられない。すぐさま、困難な現実と向き合わないとならないからだ。
スポーツ紙記者が指摘する。
芸能活動は当面開店休業
「5月に予定されていた朗読劇が中止になりました。事故を起こした際、広末は映画の撮影中でしたが、その撮影がどうなるのか。再開するにしても、再開できないにしても、個人事務所の社長を務める広末に補償がのしかかる。
一刻も早く仕事をして稼ぎたいところでしょうが、メジャーの仕事のオファーは届きそうもない。交通事故にまつわる取り調べも続きますから、芸能活動は当面、開店休業状態にならざるを得ない。稼ぎがないところに、補償問題がぼっ発すれば、広末もお手上げ状態になるでしょうね」
広告代理店関係者からは、こんな話を聞いた。
「広末さんが、映画の仕事を選ぶ際、主演か、主演でなくてもちゃんと意味のある役柄か、という条件を付けていることを報道で知りましたが、まだアイドル俳優気分が抜けないのか、と感じましたね。映画やドラマの世界で主演を張れるメーン世代は、もう広末さんの世代ではないんです。40代、50代は主演というより、味のある役を求めたり、映像仕事の一方で舞台に演技の幅を求めたりする世代。そんな現実が見えてないのでしょうね。
どんなオファーであっても、与えられた役の中で自分らしさをさらけ出し、作品に爪痕を残せばいいんです。もう一度、俳優修業をする覚悟がないと、広末さんの再起は見通せない」
釈放はされたものの、事務所の維持経費やスタッフへの支払い、キャンセルした作品への賠償問題などに直面しなければならない広末。前途洋々と見通せる現実はなく、ただただ前途多難なだけだ。